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関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

国保運営協議会終わる

2008年02月19日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 18日(月)午後、H19年度最後となる第6回国保運営協議会がおこなわれました。
 1月18日の第3回協議会から一ヶ月の間に4回の急ピッチの会合の中で、H20年度の事業計画などについて審議され、今回、議決されました。

 これまで3回の会議で述べてきたことを改めて述べて、当局提案に反対しました。
 あまり積極的な発言はありませんでしたが、最後に、開業医の先生が、「個人的には、(私が指摘している)後期高齢者医療制度も、特定健診・特定保健指導も、できの悪い施策であり反対だ。だが、制度に反対なら全部反対というのもあんまりだと思うし、当局も一生懸命やっていると思うので賛成する」と発言されました。

 医療の立場からの責任感のある発言だと思いましたし、私もほとんど同感でした。
 私は、制度に反対だから当局案に反対した訳ではなく、当局が今回の制度改悪を当然のものとして参加しようという姿勢なので反対したものです。
 そしてそれは、当該部局ではなく、国・県の制度に対してどういう対応をとるか、市長の態度が問われる問題です。
  
 「地方分権」などと叫ばれても、実際にはほとんどの都道府県市町村が、国が決めた制度を当然のものとして実施するという態度をとっています(これまで長年やられてきた通り)。
 希に「もの申す首長」が出ると、マスコミでもてはやされたりする訳ですが、それが当たり前になるように、私の立場で頑張りたいと思います。

 なお、九州で県産品のセールスのみやっている知事とか、関西でマスコミとモメている知事とかは、「もの申す首長」とは関係ありませんね。
 長野や高知の知事は立派でしたが、落選したり、辞めたりで残念です。

 話を国保運協に戻しますと、私一人で半分以上発言し、賛同して当局に反対する方はいなかった訳ですが、最後の会合が終わった後、「ご苦労さん、またお会いしましょう」と握手を求める方もありましたし、与党のベテラン議員の方も「関君が発言しないと面白く無いわな」などと冗談交じりに言って下さる方もあって、そういう点では、「手応え」も感じました。


車に寝泊まり?

2008年02月11日 | 医療・介護・福祉など社会保障
 除雪作業をしている方から、「ある会社の駐車場に長期に駐車している車の中に、寝泊まりしている人がいるようだ。この時期に大丈夫だろうか」という連絡を受けました。

 当該事業所に連絡すると、長期駐車は認識していましたが日中は居ないようで、寝泊まりまではしりませんでした。そこで、担当になった方と一緒に夜9時過ぎに車に行ってみると、居ました。

 会社に招き入れて話を聞いてみると、60代の男性で、事業不振で破産、車も使えなくなり、アパートはあるが、今の職場(ささやかな仕事です)に近いので車に寝泊まりしている。元日に血痰が出て病院にかかり検査の指示をもらったが、その後は行っていないとのことで、国保税滞納で短期保険証になっていました。
 資産は何も無く、収入も7万円ぐらい、頼れる親族も無しなどなど、生活保護を受ける他ないと判断しましたが、そのためには、近親者の合意など、いろいろハードルがありそうです。

 いずれにしても、この厳寒期に毛布一枚で車に寝泊まりしていては大変です。できるだけ早急な解決をめざして援助しなくては。


 

 


国保運営協議会

2008年02月07日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 先月からお知らせしております国保運営協議会第5回会議がおこなわれました。

 今回は、
 1)H19年度補正予算
 2)特定健診・特定保健指導実施計画
 3)人間ドッグ助成措置の(旧6市町村の)統一
 4)葬祭費支給額の(同上)統一
 5)H20年度国保税(今回は提案のみ。採否は次回)

 私は、
 2)については、
 「健康鶴岡21を踏まえて、市民の健康のために真に必要な施策をおこなうべき。喫煙・高血圧・多量飲酒など、重要な課題がたくさんあり、メタボリックシンドローム対策だけ。それで市町村間で『医療費削減競争』させるなど、大本が間違っている」、
 4)については、
 「旧市町村間の相違点の調整は、本来、合併時におこなうこと。合併後の調整は、合併前にも増して慎重な検討と十分な住民合意が求められる。また、国保税増税が合併後最大の痛みとして受け止められていることは留意すべき。『蓄え』も16.7億円もある。『健保や広域連合が下げた』からと言って、自動的に下げるのはおかしい」
                                     などと主張しました。

 2)については、新生クラブの議員が、
 「課題は色々あるかも知れないが、今回は、まずメタボリックから始めるということ」と発言、
 4)については、朝日地域の委員が、「反対と言う訳ではないが、住民から『合併して悪いことばっかり』と言われている。今回もそう言われるだろう。合併してよかったことを知らせてほしい」と発言(無いものねだりですね。)

 それぞれについて会長(新生クラブ佐藤博幸議員)が、
 「賛成、反対意見があったが、協議会としては賛成多数ということで決定したい」とまとめを諮り、「異議無し」という声もあって、当局案が承認されました。

 殆どの委員は意見を言っていないのに「賛成多数」とわかるというのでは、「当局案に賛成する人ばかり委員になっている」と言うことになるのでしょうか?
 市民の方がみたら、不思議に思うのではないかと感じました。

 ともかく、18日の最後の会議までガンバロー。


国保運営協議会の準備!

2008年02月06日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 明日の国保運営協議会のための調査に追われています。

 1月18日31日、2月7日18日と1ヶ月で4回もおこなわれる協議会で、次年度の国保事業についての運協として市長に提言する内容が決まります。

 すると市長は、「市民代表による運営協議会で結論が得られた」などと言って、増税やサービス切り下げを進めることになりますので、この運営協議会というヤツは重要な会議です。

 まあ、委員そのものが市長に都合良く選ばれるようになっていますので、当局の提案が否決されたことは、開闢以来(私も書けませんが、カイビャクと読みます。「富塚市長になってから」という意味です。)無いようです。

 今は、運協でも議会でも少数ですので私の意見が通ることはありませんが、いつか(私が死んでから?)多数意見になると思っていますので、歴史の審判に耐えるい質疑をしなくてはならないと、全身全霊を込めて審議に当たっています


 そういう訳で非常に睡眠不足の日が続いています。
 機嫌悪そうに見えてもご容赦下さい。


第4回国保運営協議会~悪い話しばかりですねえ~

2008年02月01日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 31日(水)午後、H18年度第4回鶴岡市国民健康保険運営協議会がおこなわれました。

18日の第3回協議会で、
 1)平成20年度国保税方針(考え方のようなもの)
 2)特定健診等実施計画 
 3)人間ドッグ国保助成措置の統一   が提案・説明されたのに続いて、

今回は、
 1)平成20年度国保税案
 4)葬祭費支給額の統一
 5)特定健診等自己負担額案      の三つが提案・説明されました。

 平成20年度国保税では、「単年度の収支が黒字になるような税率に引き上げていく」という考え方が貫かれています。

 葬祭費支給額は、5万円:旧温海、5.5万円:旧羽黒、6.5万円:旧櫛引、7万円:旧鶴岡・藤島、10万円:旧朝日
 となっているものを「5万円に統一する」という提案です。
 理由は以下のようなものでした。
 「健康保険がH18年10月から5万円に下がった」
 「山形県の後期高齢者医療広域連合で5万円に決めた。75歳以上の人が後期高齢者医療制度に移行するが、国保の葬祭費支給対象者はその8割が移行することになる。」 
 「平成20年度から始まる特定健診・特定保健指導の実施に相当金がかかり、今後とも増大する」
 
 特定健診・特定保健指導については、18日の投稿に問題点を記載しましたが、自己負担は、「現行と基本的に同額にする」ということで、これは当然のことながら結構なことです。
    
 私は、「葬祭費について、本来『県の広域連合が支給額を下げたから、鶴岡市国保も下げる』ということではなくて、鶴岡市の考え方を主張して引き上げを求めるべきだと考えるが、広域連合ではどういう検討がされたのか。」と質問しました(具体的な回答無し。「特に議論無かった」ということです)。

 今回も前回に引き続き、「提案・説明のみ」で、運協としての議決は次回以降ということなので、是非を問うのは次回、次々回です。




「医療の仲間」の旗開き

2008年01月26日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 議員になる前の職場の労働組合の旗開きに参加しました。
 在職時は、600人余りの職員のほぼ全員、職場と名前を覚えていたものでしたが(「なかなかスゴイ」と思っていただけますか?)、退職後の2年半で新たに入職した人が結構いるようでした。
 それでも、殆どの人が私の街頭宣伝や活動報告を目にしてくれているようで、「頑張ってるな!」と激励をたくさん頂いて大変感激しました。

 しかし、職場はますます大変になっているようです。
 国民の生活・健康状態が悪化する中で、医療制度は次々と改悪され、患者さんには医療費負担増、職員には労働密度の引き上げが迫られています。(非営利事業であるこの職場も、一般民間病院とはかなり違うとは言え、「影響無し」という訳にはいきません。)
 この2年半ほどの間にも、休日の削減やら、業務内容の見直しやら、色んなことがあったと言うことです。

 20年間一緒に働いて、そのまま定年まで同じ道を歩いていくと信じて疑ったこともなかった仲間の下を離れて早2年半。
 「月日の経つのは早いもの」と言うだけでなく、医療の職場の変化の急激さからも、職場はどんどん遠くなるものだと実感させられました。

 それでも、「良い医療を提供したい、安心して働き続けたい」という現場の皆さんの願いを取り上げていくことによって、「仲間」であり続けようという思いを新たにしました。

 その決意の第一歩として、二次会にも喰らいついていったことは、言うまでもありません・・


命を守る、生活保護

2008年01月25日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 生活保護に関する相談は、議員になって以来、絶えることがありませんが、最近、大変考えさせられる相談を受けました。

 酒田の前市会議員の長谷川肇さんから、「鶴岡に生活保護を求めている人がいる」と紹介されました。番地はわかるが電話も無いということで、シンシンと雪の降る寒い日の夜に、番地を頼りにアパートを探しました。
 丁度ご本人が居たので、上げてもらって話しを聞くことができました。
 地元の土木会社で働いているという50代の男性ですが、年々収入が減り、近年は月数万円、冬場はほとんど収入が無くなると言います。
 アパートの家賃が3万円かかりますので、生活費がほとんど無いという月も発生します。
 「何を食べていますか?」と聞いたところ、「親戚がたまに送ってくれる米と、漬け物。」と言うことで、「時々卵を買って食べるのがごちそうだ」と言って、少し頬を緩ませていました。
 父兄弟は死亡し、母親は意思疎通ができない状態で施設入所。
 貯金、加入保険など一切なく、血圧が高いそうですが、医者にはかかっていません。
 生活保護を受けたいと役所に行ったことはあるそうですが、最初に「求職しなさい」と言われ、職安で求職しても見つからないので再度役所に行くと今度は「求職の証拠を見せなさい」と言われ、職安で求職記録はもらっていましたが、「無理なのか」と思って、もう役所には行っていませんでした。
 暖房はこたつだけで部屋にはストーブもありません。
 話していても寒さに歯がガチガチ鳴るようでした。
 
 翌日、市役所に同行して生活保護を申請し、すぐに受理されました。
 担当のケースワーカーは、「申請を断った訳ではない」と弁解していましたが、申請に来た人が手続き中にどうやって暮らしていくのか、責任ある対応をしてもらわなければなりません。
 その後、ご本人は、申請受理から一ヶ月ほどかかって生保適用を受け、医療機関も受診することができました。受理後の役所の対応は、丁寧のようです。

 全国各地で、生活保護を拒否し、打ち切る行政が問題になっています。
 鶴岡は、市民の運動の力によってそういう事態は回避していると言えますが、今回のケースなどは、放置されていたらどうなっていたか、想像すると背筋が寒くなります。

 また、こういうギリギリのケースが引っかかって来たというところには、私ども日本共産党の日常活動への期待・信頼があるのかなと思って、嬉しくもあり、身の引き締まる思いもしました。





「年金特別便」、ですか・・

2008年01月22日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 社会保険庁が昨年発送した「年金特別便」で、送付済み48万人の内、「未回答」が65%、「訂正無し」が29%、「訂正あり」がわずか5%となっていることが明らかになっています。

 特別便は、記録が未統合になっている5千万件に今年10月まで送られることになっていますが、今年3月まで送られる1千万人は、何らかの記録に結びつく可能性が高い人とされています。

 にもかかわらず、未回答や訂正無しの回答が多かったのは、特別便の内容に欠陥があるからと言わざるを得ません。

 日本共産党は、その人に結びつく可能性の高い記録を特別便で知らせることを当初から提起してきましたが、その必要性が証明されたということだと思います。

 厚労大臣は、「改めて送付する」という方針を示しましたが、それにはまた2億近い金がかかるとか。困ったものです。

 


肥満は罪ですか?~健康施策の歪み、国保運営協議会に~

2008年01月18日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 18日(金)、H19年度第3回国保運営協議会が開かれ、私も委員として参加しました。

今回の議題は三つでした。
 1)H20年度国保税
 2)特定健診実施計画
 3)人間ドッグ国保助成措置の統一調整

1)については、
 旧6市町村で異なっている税率を「5年以内に統一する」という合併協定のセンで、H18年度に大幅な引き上げがおこなわれています。
 今回は具体的な提案は無く、次回以降に示されるとのことでした。

3)については、
 ドッグの助成額・実施回数などに大きな差があることから、これも「5年以内に統一する」ということになっています。
 自己負担の額、受けられる回数などによって、受診率は17%から43%まで大きく開きが出来ますので、非常に重要な問題です。
 「H21年度の統一」という提案でしたが、自己負担額については今回は示されませんでした。



大きな問題は、2)です。
 H20年度から、国が後期高齢者医療制度の導入と一緒に、健診制度を大きく変えました
 国民の健康状態改善の施策をメタボリックシンドローム対策、取り分け糖尿病対策にのみ焦点を当てたものにしていこうとするものですが、
 ☆健康診断を、国と自治体の責任によるものから、各保険に実施主体を移す。
 ☆心電図や血液検査などの検査を「医師の判断による」ものとして、必須項目から外す。
 ☆国民の健康に関して最大の問題である職場環境、それも含めた貧困の問題など、健康を蝕む労働・生活環境などの対策を(事実上)後回しにする。
 ☆国民の健康権を保障するのではなく、改善率が低い保険者にペナルティーを課すなど、ともかく国の医療費支出が減ればいいという、本末転倒な発想に基づく。
 などなど、多くの問題点をはらむものです。

 私は、これらの問題を指摘し「基本的な考え方として、この制度の問題点を直視し、国の指示のみ具体化するのではなく、不足の点は市独自の取り組みをおこなう(市が金を出す)」「健診の費用・実施回数など、現行水準を維持、改善を図る」「健診・保健指導をどのように受けるかは、市民の選択を尊重する」などの点を提案しました。

 詳細は書ききれませんので、後日発表にさせて頂きますが、なりふり構わぬ医療費抑制政策が、「肥満者をやせさせる」ことのみが、主要な保健施策であるかのような風潮を作り出していることには、怒りを通りこして、ため息が出てしまいます。


鶴岡の社会保障の充実を~社保協総会~

2007年11月27日 | 医療・介護・福祉など社会保障
 27日(火)夜、社会保障制度を良くする鶴岡・田川の会第2回総会がおこなわれました。
 会では、結成一年目の活動として、自治体への要請行動の実施や、要介護認定を受けている方への障害者控除の適用の運動などの取り組みの成果を確認するとともに、新たな前進を期す2年目の方針を協議しました。質疑・討論では、多くの参加者から発言があり、私も生活保護の問題などについて発言しました。

 この会は、共立社鶴岡生協、庄内医療生協、鶴岡田川地域労連、鶴岡民主商工会などなど、地域の広範な分野の団体・個人で構成され、各組織の構成人員の合計は住民の過半数を超えます。

 これだけ多くの住民の方々が、地域の社会保障を良くしていこうという目標で力を合わせるということは、実にすばらしいことです。
 

 またこの日は、前日配布・説明された12月議会の議案を入手し(前日は、省庁交渉で欠席しましたので)、検討を始めました。
 もう議会モードに突入です。やれやれ。