ガンダーラ
人が生きているていく事は、決して楽なことではない。
それどころか、人生というものは苦しみや悲しみ、苛立ちや鬱屈にみちているような気がする。
しかし、そんな日々を、うつむいて嘆いているばかりいるわけに行かない。
一瞬、一瞬を、自分でおもしろく生きる工夫をしなければ仕方ないだろう。一瞬が変われば一日が変わる。
一日が変われば一年が変わる。そんなふうに自分に言い聞かせながら、今日まで生きてきた。
なんとなく怪しい時代である。
「味気なき世」をおもしろくと、つとめてそう思いつつ毎日をすごしている。
あとがきより引用