白秋ながや文庫

日々の徒然。

「篤姫」の格言・故事成語

2015年07月10日 | 日記

「一方聞いて沙汰するな」。

第七話で島津本家の養女となり人の上にたつ立場となる於一(篤姫)に

生母のお幸の贈った言葉。

「昔から『一方聞いて沙汰するな』という言葉があります。どんな人の声にもまんべんなく虚心に耳を傾けて、その人、その人の身になってよくよく考えるのです。それでも思い迷うたら、考えるのをやめなさい。考えるのではなく、感じるのです。自分を信じて、感じるがままにまかせるのです」

この言葉が篤姫の指針となって「お由羅騒動」の際に島津斉興とお由羅の方の話をきいたり、本来次期将軍に推すはずの一橋慶喜の対立候補の徳川慶福(家茂) と会ってその人物を認めたり、「安政の大獄」をひきおこした大老・井伊直弼の私心のなさを認めたりするにいたったりしています。