女性は産む機械発言

柳沢厚生労働大臣が、「女性は産む機械」などと発言したことが問題になっている。
考えてみると、最近特に問題となっているセクハラ、DV、熟年離婚、過労死などは、明治以降の男尊女卑の「男ならみな偉い」、「女性は子供を生むための道具」という思想が、ここ数十年の間に崩壊しつつあるにもかかわらず、男性はあいかわらず「男らしさ」を要求され、あるいは無理にそのように振舞おうとするところに問題の根本があるように思う。男女共同参画のこの世で、この大臣も男尊女卑教育の被害者なのか。あるいは高齢の政治屋に品格を期待するのが間違いなのか。
この問題で思い出したことは、昨年の朝日新聞の記事である。「下院か一院制議会の中で女性議員の占める割合が、日本は昨年の98位から更に後退して105位になったと、国際的な議員交流団体、列国議会同盟(IPU)が発表した」とある。全世界で女性議員の割合は16.6%で、日本はたった9.0%。
男女共同参画といいながら女性議員の数はあまりにも少ない。国民は、政治が悪いといいながらも、あいかわらずこういう人を選挙で選ぶ。いっそのこと国会、地方議会の議員数を男女同数にすれば美しい国になるのでは。
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