叔母

昨日は、弟と一緒に神戸の須磨に住んでいる叔母さんの家に新年の挨拶に
行きました。

私の３親等内の血族者は、叔母さん一人になりました。親父のすぐ下の妹
で、現在９１歳です。本当に仲の良い兄妹でした。

昨年親父の１３回忌、お袋の７回忌を済ませました。事あるごとに仲の
良かった叔母さんを思い出します。

私がまだ小学生の頃、親父に連れられて神戸の叔母さんの家に時々遊びに
行きました。その時の記憶が鮮明にあります。日曜日でも油まみれになって、
真っ赤になった「バイト」をハンマーで叩いている叔母さんを今でも覚えて
います。
バイト：旋盤・平削盤などに用いる切削用の刃物。

若くしてご主人を亡くされ、小さな町工場を切り盛りされていました。
工場の現場も経営もやる女性実業家としてがんばっていました。そして、
１男３女を見事に育てられました。

今は眼下に広がる須磨の海岸を眺めながら、孫がひ孫を連れてくるの
を楽しみの「おばあちゃん」です。

叔母さんの顔を見ていますと５０年以上前の女性経営者の目の鋭さは
ありませんが、穏やかな目がありました。