店主のだらだら草子

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祇園祭巡行その6

2010年08月02日 | 京都
祇園祭巡行19基目からのご紹介です。

芦刈山(あしかりやま)

山の名前は、謡曲『芦刈』より趣向された。
あらすじは、謡曲『芦刈』をご覧ください。



前掛は山口華楊のライオンを描いた「凝視」
胴懸は尾形光琳原画の「燕子花図」
重要文化財の古衣装などを初め、貴重な染織品を蔵する山として知られます。



見送りは山口華楊の「鶴図」 マナヅルですね。




保昌山(ほうしょうやま)

大江山鬼退治の源頼光の四天王の1人であった平井保昌(やすまさ)が山の名前の由来。



現在は違うが、前掛と胴懸は円山応挙原画の逸品だそうです。
応挙はかつてこのあたりに住んでいたとか。



保昌が恋する女官に、御所の紫宸殿(ししんでん)前の紅梅を手折ってほしいと難題を出され、矢を放たれながらも無事持ち帰って恋を実らせたと言う逸話を現している。
物語を知ると、一段とおもしろいですね。ちなみにその女官とは歌人の和泉式部。



何の鳥だろう?


放下鉾(ほうかぼこ)

『放下』とは禅語では『ほうげ』と読み妄念や物への執着を捨て、俗世を解脱する意味。
この鉾も「くじとらず」で、21番目の巡行と決まっている。



この鉾の創建当時、街頭で手品や曲手鞠などの修練を要する芸を見せて人を集め、仏法を解く『放下僧』という人々がいて町の人気者だった。この放下僧を鉾の趣向にし、天王座に放下僧を祀ったことからこの名で呼ばれているそうです。



ここの稚児人形は操りになっていて、「稚児舞」を披露してくれます。操り人形は確かここだけだったと思う。





おっと、こんなところにタンチョウが。順調にバードウォッチングもできてます。(笑)



鉾頭は日・月・星の三光が下界を照らす形を示している。
バーダーにしかわからないけど、日・月・星と言えば「サンコウチョウ」ですよね。(笑)
この鉾頭も「三光」と呼ばれています。



去年もご紹介したシロフクロウ。ハリーポッターの人気もあって、いまだに子供たちに人気です。ロウ染めだそうです。


岩戸山(いわとやま)

古事記、日本書記に記される「国産み」と「天の岩戸」の2つの神話を併せて趣向にした曳山。
この山も「くじとらず」で、毎年22番目。放下鉾の次に巡行する。



鉾のように見えるけど、山です。
鉾頭の替わりに松が立てられています。



屋根の上にご神体が乗る、珍しい形。
御神体は3体あり、天照大神(あまてらすおおみかみ)、手力男命(たじからおのみこと)(戸隠大明神)。屋根の上には伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が安置されています。





        祇園祭巡行その7につづく・・・
          8まで続きそうです。もうちょっとお付き合いください。

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