店主のだらだら草子

スローライフを目指すi-sumi.com店主の気ままな日記

二ノ瀬の火祭り

2006年11月14日 | スローライフ
京都市内から少し離れた「二ノ瀬」というところの火祭りに参加させていただきました。ここは火祭りで有名な鞍馬の少し京都寄りの集落です。
鞍馬の火祭り以外はあまり有名ではないようですけど、この辺に地域は火祭りが多いんですね。ここの二ノ瀬や鞍馬以外にも岩倉、広河原、松ヶ崎などで行われています。


ここへ行くには「叡山鉄道」というローカルの電車に乗るのですが、なかなか味わい深い電車でね、今の時期は一部区間で紅葉をライトアップして、車内の電気を消してゆっくりと走ってくれるんですよ。昼間もゆっくり走って紅葉のトンネルを楽しめるそうです。人出がすごいようなので、私はピーク時には来ていませんが・・・ というより、この路線に乗ったのを思い返してみると、20数年ぶりでした。 

駅もなかなか風情がありますね。ただ、肝心の紅葉にはまだ早すぎたようです。この駅の後ろのイロハモミジの大木だけでも、紅葉すれば見事でしょうね。



今回参加した二ノ瀬の火祭りは主に地元の人だけで催されているもので、観光化していない分、幻想的な雰囲気を味わうことができました。

着くと大きな松の木が何本も立ったまま炎を上げています。全体像を撮ればよかったんですけど・・・ちょっと失敗。






そのあと、松明(たいまつ)に火を移してお宮まで行列です。私も生まれて初めて持たせて頂きました。5,60本はあったと思いますが、こんな神聖な行事に参加させていただいて光栄でした。

この松明、作るのは大変なんですね。
松を切って枯らせ、芯に脂を集め、その芯だけを細かく割ってツヅラフジという蔓で縛ってあります。その昔は根っこを使っていたのでもっと火持ちがしたそうです。


神社では松明の明かりの中、祝詞が読まれ、そのあいだは巫女さんが神楽を舞います。巫女さんの舞はとても神聖な感じがして、カメラを向けるのがはばかられたので撮っていません。
このあと、巫女さんにお祓いをしてもらいました。どうぞ厄が落ちますように。

このあと、おさがりと甘酒まで振舞っていただきました。
こんなに素朴な、昔ながらの神事がまだ残っているんだなと感激した夜でした。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
炎は魔を払うのかしら? (うめもも)
2006-11-16 10:26:14
火祭りっていいですよね~?
ダイナミックで火は単純に興奮します。(焚き火も好きです。)
scopsさん、お写真上手ですよぉ。
あの炎が舞い散るさまは、まるで「バチバチ」という音が聞こえてきそうです。

厄はすっかり落ちましたね~。バッチリです!

追伸:fagus06さんも行ったのですね?
「樹々日記」でもこの二ノ瀬の火祭り拝見しました。
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うめももさま (scops)
2006-11-16 19:00:44
厄が落ちてるといいんですがね。
直火はいいですね。気分も高揚しますが、やはり神聖な気分になりますね。

はい、fagus06さんも一緒でした。
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scopsさん ()
2006-11-16 20:38:09
こんばんは、叡山鉄道何だか楽しそうですね。紅葉がまだ本格的ではなかったのはちょっと残念でしたね。
子どもの頃、松の根っこを割って焚きつけに使っていました。この焚き付けを私たちは、松明と言っていまいした。まずマッチを擦って松明に火をつけてその上に、小枝や竹等を割った燃えやすい物を置いてそれから薪を置いていました。
現在は松の根っこばかり集めるのは無理なんでしょうね。神聖な行事に参加できてよかったですね。厄と言うことはscopsさん男性の本厄ですか?
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火… (hitoha)
2006-11-16 21:04:34
とても貴重な体験をされたのですね。
松明を持っての行列、しんとした闇の中を歩かれる様子を想像するだけで、なんだかとってもどきどきします
火、灯り、炎というのは、神聖な感じがしますね。
私は特に夜、火を見つめていると、とても心が落ち着きます。
叡山電車、私も、まだ紅葉の時期に乗ったことはないのですが、ぜひ乗ってみたくなりました
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風さま (scops)
2006-11-16 21:13:25
本厄?
ありがとうございます。でもそんなに若くないです。

風さんよりは弟ですけど・・・

厄は病気や心のけがれなどとイメージしてましたので、神聖なものに触れて、身も心もきれいに・・・なんて、ピュアな気分になってたんです。(笑)
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hitohaさま (scops)
2006-11-16 21:22:59
松明を持って歩くのは初めてだったので、妙に気持ちが高ぶっていたように思います。
でも火の粉は飛ぶし、道にも火がついたままの木もたくさん落ちていて、歩くのには気を遣いました。

神社では、祝詞を上げている神主さんと、神楽を舞う巫女さんとの間に大きな火になった松明があり、私はその火のそばにいました。
ものすごく熱かったのですが、その時の幻想的な空間は圧巻でしたよ。
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