たった3年目で大きな顔をする気はないのだが、ますます無肥料無農薬でイイ野菜が出来ることに確信を強めている。今までもそうだがこれからも何かトラブルがあるとすればそれは無肥料だからとか無農薬だからじゃあない。僕が農家として未熟者だからだ。未熟者というのはつまるところ経験が足らないのだ。経験は本人のやる気と時間が絶対必要だ。幸い自分にはやる気は十二分にある。なぜならこの仕事は楽しいからだ。時間も一応まだ若いので十分あるはずだ。子供もまだ小さい。自分の目標は上の子が中学に入る前には農業で食っていけるようになっていることです。
しかしカン違いされたくはないのだが、僕はある意味、無肥料無農薬栽培にこだわっている訳ではないのです。僕がこだわるとすれば『安全で安心しておいしく食べられて、なおかつ自然環境にも最大限負担を掛けずにできる』本物の食べ物をつくることということ。そしてそのために最適なやり方が肥料を入れないという方法だっただけのことです。
だから人に説明する時でも本当は何故肥料を使わずに野菜が育つのかということではなくて肥料を使うことの弊害や問題点を説明するべきなのだ。そして何故肥料を使わずに野菜が育つのか、との問いには現実を見せるのが一番良い。いくら頭でこねくり回しても現実に出来ている以上、否定の仕様がない。そこを受け入れることが出来なければこの栽培方法を通して見えてくる本質は理解できないと思っている。
その本質とは『自然の摂理』ではないだろうか。だからうちの農園の野菜は僕が育てているのではなく自然の摂理に従いながら土と野菜自身が「育ってくれた」というのです。別に僕が「作った」わけじゃあない。そう考えるようになると自然とたわわに実を付けてくれた野菜たちに無条件の感謝の気持ちが湧いてくるし、改めてその自然の力に感嘆するのです。
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