いつに間にやら今日で5月(アップしたのが0時過ぎてしまったので5/2になってしまった・・・)。畑の準備は遅々と進まず、いやそれなりには進んでいるはずだが、なにせやらなくてはいけないことが多すぎるのと、プラス昨年のうちにやっておけばもっと早くできたはずな事も多く、やはりこういうところに段取りの悪さというか、今日やるべきことは明日に延ばすなという教訓が頭に響きます。
それにしても今日は暖かかったを通り越して、暑かった。それにしても極端だ。おかげで雪もすっかり消えてなくなり、ようやくトラクターが入れる状態になってきたところも出ててきた。やれるところから早く種まきしたいよ。トウモロコシも蒔きたいのだが、しかし石徹白では5月末まで遅霜の心配もあるので焦りは禁物か。去年もそれで結構やられたし。
話は変わってこの前の土日に実家の弥富の行ってきて苗の様子を見てきた。播種後すでに40日経過。発芽率は結局まったく芽が出なかった白ナスは自家採取種で、恐らく採取状態が悪かったためだと思うので除外するとして、それら以外はおおむね2割~4割程度でした。しかも発芽後の成長が遅くいまだに本葉がほとんど出ていない。これはやはり土のせいとセルトレイという物理的に土の容積が少ないことが原因だろうか。うーん。
このままここに置いておいてもしょうがないので、幸い明日は予報では雨なので引き取りに行く予定。その後は鉢あげ(ポットに移し変える作業)するのだが、これをするにはいよいよ育苗用にハウスが必要となってくる。幸いうち(石徹白の)おじいさんが使っている家の前の畑に育苗用のハウスを立てれることになった。これで畑のハウス立てを待たずに育苗ハウスがすぐにでも建てれそうなので良かった。しかも家のすぐ前なので除雪もできるから、来年からはもっと早くから育苗作業に取りかかれそうでこれまたうれしい。今頃から来年の話ですから鬼が笑いそうだが、農業とはそんなモンですよね。
さて、このブログは農業ネタ中心であるには変わりはないけどもたまにこうやって音楽ネタをあげていくつもりです。何でかっていうと、農業関係でこのブログにたどり着いたような方にもぜひオススメしたいと言う思いもあるわけです。しかし、私がここで紹介するのは決して一般的なCDではないですが、興味が湧いたら一度聴いてみて欲しいです。もちろん、音楽関係でたどり着いた人には、ぜひ農業にも興味を持って欲しいものです。
Either/Orchestra Live At ADDIS (Ethiopiques 20) (AFPCD-30309)
で、いきなりエチオピアです。何故かは聞かないことです。昨日小泉首相がエチオピアを訪問した記念と言うことにしておきましょう。エチオピアといっても演奏しているのはアメリカ人のビッグ・ジャズバンドで、これにエチオピアの伝説的ミュージシャンがゲストについた2004年に行われたアジス・アベバでのライブ音源 2枚組です。ここで演奏されている曲は多くは1960・70年代にエチオピアで花開いた(そして社会情勢の変化などですぐに幕を閉じてしまった)ポップミュージックでこのあたりの音源は、このCDと同じシリーズの”ETHIOPIQUS”でたっぷり聴けます。でも、何の免疫のない人が聞いても多分目まいがするか、即電源をきってしまうでしょうね。僕は平気ですが。
そんな”ETHIOPIQUS”でもこのCDは音もよいし、ほとんどインストなので聴きやすく何より内容も最高に良い。エチオピアというところはアフリカ大陸にありながら他のアフリカ諸国とはずいぶん違う肌合いを持つ国でかといってアラブ文化とも違い、音楽にもその独自性が如実に現れている。どちらかと言うとむしろ日本の演歌や民謡的なメロディーが使われており、一説にはかの国では北島サブローは人気があるとか?そういう土壌に60・70年代に入り込んだロックやソウル、JAMES BROWNなどのファンク・サウンドが染み込んだ結果このような素晴らしい音楽に結実したのに、こういう動きが現在のエチオピアの音楽シーンではまったく途切れてしまったようで、とっても残念だ。逆にアメリカのバンド(メンバーにエチオピア人はいない)のイーザー・オーケストラがその音楽的遺産を見事に引き継いでしまうなんてことをやらかしてしまうのは非常に興味深い。アレンジはちゃんとジャズバンドのそれになっているし。
とにかくCD1の1曲目のAMLAK ABET ABETからなんともエキゾ心をくすぐるメロディーに複雑に絡み合うリズムが気分を高揚させる。3曲目FEGER AYDELEM WEYの重戦車的のりのリフもかっこいい。歌物も数曲あるが中でもCD2の2曲目ANTCHIM ENDELEAが良い。いかにもエチオピアっぽくて。CD2最後の7曲目EMBI BAはすっかりエチオ・ファンクあるいはエチオ音頭!このノリが最高。エチオピア、エチオピアとばかり書いているけどこのCDはエチオピア云々なしでも十分面白いと思うし、特にJAZZ好き、エキゾ好きにはオススメ。
ところでエチオピアのこういう絵のタッチも大好きです。これはエチオピア音楽を文字通り”ROUGH GUIDE”したコンピレーションCDです。
THE ROUGH GUIDE TO THE MUSIC OF ETHIOPIA (RGNET CD)