映画@ギルバート・グレイプ/WHAT'S EATING GILBERT GRAPE

2006年07月09日 13時10分32秒 | 映画 か行
アイオワ州エンドーラ。この退屈な町で生まれ
24年間町を出たことがない青年ギルバート
彼はハンディを持つ弟アーニー、夫亡きあと過食症を病む
体重250kgの母親、2人の姉妹の面倒を見ている
彼は家族を守ることに精一杯で、自分の夢や希望を見失ってしまっていた
しかし、そんな彼にもやがて変化が訪れる
それは、キャンピング・カーで旅暮らしを続ける
少女ベッキーとの出会いからだった


気づかずに借りて、観終わって分かった
ラッセ・ハルストレム監督作品
久しぶりに心に残る素晴らしい映画に出会た気がする
とにかく目線が暖かくて、優しくて
セリフのひとつひとつに愛があって、心に染みてくる

主人公ギルバートの日常生活が、これは実話?と思うほど、
自然に描かれている
ジョニー・デップの演じるギルバートはごく普通の青年、
この映画では、ハチャメチャじゃないですっ
毎日弟の面倒に追われ、家族を守るため、町から出る事も出来ず、
転職も出来ない。。不器用で、タイミングが悪かったり。。
でも言い訳なんかしないのだ、どんな時にも
アーニーや母親、周囲に優しいまなざしを向け続ける

いつも感情を抑えていたギルバート
でも、家族の見えないところで発散したり、ある時には
弟を本気で殴ってしまった事も。。
きっといろんな事が、もどかしくて仕方なかったんだろうに。。
観ていて痛かったな。。ギルバートの気持ちを思うと、辛い。。
彼にも自分の人生を思うように生きて欲しいと思ったよ
だって、背負っているモノが大きすぎるから。。

そしてこの方が素晴らしいのですっ!!
ギルバートの弟、アーニー役にレオナルド・ディカプリオ!
12、3年前の作品なので、かなり若い!
アーニーと同じぐらいの年齢でしょう、見るからに少年っぽい
そのディカプリオが知的障害者という役を本当にナチュラルに
演じていたのにはもう驚き!感動すら覚える
物凄くリアルで、演じている感じが全くない!うますぎっ!!

アーニーは、もうすぐ18才、でも子供のまま
無邪気な可愛さに、涙が出そうになる
それにあの屈託の無い笑顔を見ていると、こちらまで笑顔になる

このギルバートとアーニー、2人のシーンはどこを切り取っても
愛がある、微笑ましいシーンばかり
中でも、高いガスタンクに昇るクセのあるアーニーが
ギルバートの歌を聞くと素直に降りて来る、
「ガスタンク ボン、ボン」、あの歌が可愛くて、大好き!!


お互い惹かれあったギルバートとベッキーだけど
暖かいベッキーに、心を開いていったのはアーニーもだった
この2人の関係も凄くいい!!
ベッキーは強くて優しくて可愛い、彼女と出会えて本当に良かった
人に会うのを嫌がっていた2人の母親も、そんなベッキーと会って、
自分を取り戻したし、ベッキーにみんな心を動かされていく
彼女は町の人には無いパワーの持ち主だったなー、なんか憧れちゃったー

そして終盤、母親はいい方向に向き始めていたのに。。
家を焼いてしまったのには、ショックだったけど
ああ、これでギルバートは、家から、家族から開放されるんだと
思ったら、すっごいすっきりした
ギルバートはベッキーに「いい人になりたい」と言っていたけど
充分すぎるぐらいいい人、それにまだまだ若い
あんなちっぽけな町で、小さくまとまって欲しくない
妹たちもしっかり生きて行かれそうだし、ギルバートも
どこへでも好きなところへ行って、ベッキーとアーニーと
幸せに暮らして欲しい!
そう願ってしまいました♪


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2 コメント

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Unknown ()
2006-07-09 23:33:53
この映画のデカプリオは本当に素晴らしかったですね!これぞ才能でしょうか!?
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Unknown (satty)
2006-07-11 11:38:55
もさん

デカプリオの演技には泣かされました。。

才能でしょうねー、きっと!!

この後の「タイタニック」は良かったけど、

それ以降、作品に恵まれない気がしまいます。。
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