恋はもうもく

はいあがってくるしずけさをうたでみたすー

0103.二〇一五、城崎

2015年01月03日 22時38分55秒 | 色恋沙汰α
奥上林 明けましておめでとうございます。元日には新年のあいさつを、と父方の実家へ車を走らせます。以前は、小晦日には父方の実家(おばあちゃんち)に行っていましたが、祖母がいなくなってからは、大晦日になり、あるいは年が明けてから行きます。ハンドルを握り、しばらく走れば雪がちらつきます。冷気が路面を渡るさまがほの白く見えます。すうっすすうっと現れては消えていきました。間もなく雪は本降りになり、こちらは一面雪の下に埋もれました。親戚が集まると、あいさつもままならぬ内「雪ひどいから早かえんな!」と。帰りは兄がハンドルを握ります。

 二日には、家族で城崎温泉へ。カニざんまいです。刺、焼き、しゃぶしゃぶ、今まで食べた全部より多いくらいのカニを食べました。食べ方がどうにも下手くそで手はべとべと、ですがやっぱりとてもおいしかったのです。身はとろけるようで、うまさがぎゅうと詰まりながらも重たくなく食べ続けられるし、しゃぶしゃぶで少し身を締めるとなおのこと。なるほど、これがカニか、うまいものであるなと。
食べ終わると、降りやまぬ雪の中また皆でそぞろ歩きを。せっかく城崎に来たのだからと、川沿いの道、浴衣の袂にタオルを一枚、長靴鳴らして歩くのです。どこまで行こうかって話して、せっかくならせっかくならと一番奥の鴻の湯まで。路面には消雪のため水が絶えず出ていて、それが雪に遮られて側溝に流れられずにいます。浴衣の裾はすっかり濡れました。内湯は熱くって入っていられず、ですが外湯はいい塩梅。思いのほか若者が多く、就職の悩みだとかサークルの仲間の話、それから女の子とのことなんか耳にはさみながら、二〇一五温泉初め、いい湯をいただきました。(いい湯だなあって当たりすぎたこともあり、少し肌がぷつぷつなってしまいました)
 三日朝、「朝ごはん御準備できました!」仲居さんの声で目を覚ませば、皆外湯に出かけています。「すぐ近くで火事ですよ」との報を聞きながら、ご飯を食べます。それから僕も―、もう一風呂入ろうと思い長靴つっかけると、なるほど100mあまり歩いたところで、消防が川の向こう岸に向かってはしご車から勢いよく水をかけ、黒々とした煙がもうもうと上がっていました。横目に歩き、御所の湯へ。昨日、ぷつぷつが出たこともあって、あっさりと上がりました。二〇一五二の湯、いい湯をいただきました。帰ってニュースを見れば、火事は八棟が全焼、延焼は一九棟にも及んだとのこと、おめでとうございますとばかりにいかないこともあります。鎮火まで五時間半、もうもうと上がり続ける煙は威圧そのものでした。
 帰路、出石で皿そばをつるつると。食べて眠気と闘いながら帰ります。

さてさて二〇一五の幕開けです。幕開けです!と言って何が変わるわけでもないけれど、今年はここも更新していきたいなあと思います。千から千二百字、週に二回くらいは書きたいのです。そう、目標です。(1198)

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