今回は、ただひたすらに健次の目覚めを待つ七海のお話。
前回で衝撃的な終わり方をして、どうなる事かと思ったけど…毎日学校とは逆の方向に通う七海の姿が痛々しい。しかし、留年までして通い詰めるとは…それじゃ、イチイチ制服に着替えてこなくても良いのでは??
無粋な突っ込みはヤメにして、季節が移り変わり、ひかりが女子大に進学し(門衛に厨房と間違われてつまみ出されるシーンは笑えた&ひかり萌えの者としてはたまらないものがあった)、佐倉裕美は、転校先で友達にも馴染んだりして、確実に時間は進んでいるのに、健次と七海の時間はあの夏より止まったまま。
それでも、自分は健次が居ないと何も出来ないと、待ち続け、そしてとうとう目を覚ます。
しかし健次は体調が回復してゆくにつれ、思うのだった。
「俺の指…こんなに細かったっけ?」
七海は、過ぎ去った時間を隠匿する為に、
「健ちゃん、一週間も寝てたんだよ?夏休みが終わっちゃうところだったんだから!」
と嘘をつく。しかし健次は既に矛盾を感じ始めていた。しかも七海は、健次の帰りを待ちわびる間に、優しくしてくれる端野とついつい関係を持ってしまい、彼女と健次との間柄が揺らぐ事が無いと信じきっていた鈴夏に軽蔑される始末…。さて七海は、健次と端野のどちらを取るのだろうか…??
ずっとずっと見つめてた 真っ直ぐな想いは 果てしない空へと駆け抜ける♪
というネタは置いておいて、
2人で幸せそうにラムネを飲んで、身を寄せ合って、ハイめでたしめでたし。
健次と七海、どちらが欠けても生気をなくすくらい、お互いが大切な存在という事を再認識した2人。その絆も寄より強固なものとなり、もはや誰にも邪魔は出来ないのであった…
良いんじゃないでしょうかね。コレが他の作品だったら、何の変化も無い棒球だと罵るところだろうけど、「ラムネ」だからね。
お話:★★★・・たいへん感動的ではありました。
作画:★★★・・(3つ半)最後の2話は満足。
ここより総括
さて、色々な方が触れている通り、恋愛ゲーム原作のアニメ化作品には、ロクなものが無い(語弊があるなら、当たりはせめて半々程度としか言えない)のは良く知られている。そして、その理由として、ヒロイン全員と主人公との間に無理矢理フラグ立てをするもんだから、最終的にメインヒロイン以外の女の子を振るしかない。コレを究極まで推し進めて失敗したのが、どっかの2回目の季節の作品であり、特異な形でファンサービスをしたのが、DCSSの記事にコメントを下さったブレッドさんの情報によれば、「月は東に日は西に」らしい(TV版では保奈美ED、DVDでは美琴ED)。
しかし、そんな呪縛から新たなアプローチを提案したのがこの「ラムネ」。初回からとことん一人のメインヒロインに照準を絞り、幼少時代からのエピソードも含めて、これで七海と引っ付かなければ逆に神展開という所までごり押しした。
コレにより、他のヒロインは、格一回ほどの出番で性格づけを説明したに過ぎない。その他のヒロインが好きな人には不満も残ったろうが、12回という少ない回数で「ラムネ」という作品の魅力を説明するには、まさしく革命的な描き方だったのではないだろうか。
他のヒロインには、健次に対する恋愛フラグまでは立たせず、二人の関係の見直しを迫らせる効果を持った佐倉裕美に、僅かにその任を託したのみ。結果的に言えば、これが成功していた。ゲームだって、ハーレムものでなければ、個々のルートに入った時点で殆どのヒロインの見せ場が無くなってしまうのだから、ある意味ゲームに近い展開とも言える(「ラムネという原作ゲームに近い」ではなくて、「一般の美少女ゲームに近い」という意味)。
ともあれ、この展開、この見せ方において、健次と七海の仲をとやかくいう輩が居るだろうか。視聴者をここまで納得させた作品という意味でも、至極描き方が上手かった。
という訳で、癒し系ほのぼの恋愛アニメという観点からは、極めて高い完成度を持つと感服させられた次第である。
お話:★★★★:全体を貫く田舎ののんびりムードと、七海のぽんこつ加減が噛み合っていた。
作画:★★★・・(実質二つ半)最後の2話はそこそこだったが、全体として見るとイマイチか。
追記:この作品のスタッフには、機械好きが多いみたいだな。少なくとも、素人に「トライアンフ」なんて名前は出てこないし、最終回、美空の家(?)に駐めてあった車(右端の黄色い車)は…
ランボルギーニ・ミウラかな?フェラーリじゃないところが渋い。
前回で衝撃的な終わり方をして、どうなる事かと思ったけど…毎日学校とは逆の方向に通う七海の姿が痛々しい。しかし、留年までして通い詰めるとは…それじゃ、イチイチ制服に着替えてこなくても良いのでは??
無粋な突っ込みはヤメにして、季節が移り変わり、ひかりが女子大に進学し(門衛に厨房と間違われてつまみ出されるシーンは笑えた&ひかり萌えの者としてはたまらないものがあった)、佐倉裕美は、転校先で友達にも馴染んだりして、確実に時間は進んでいるのに、健次と七海の時間はあの夏より止まったまま。
それでも、自分は健次が居ないと何も出来ないと、待ち続け、そしてとうとう目を覚ます。
しかし健次は体調が回復してゆくにつれ、思うのだった。
「俺の指…こんなに細かったっけ?」
七海は、過ぎ去った時間を隠匿する為に、
「健ちゃん、一週間も寝てたんだよ?夏休みが終わっちゃうところだったんだから!」
と嘘をつく。しかし健次は既に矛盾を感じ始めていた。しかも七海は、健次の帰りを待ちわびる間に、優しくしてくれる端野とついつい関係を持ってしまい、彼女と健次との間柄が揺らぐ事が無いと信じきっていた鈴夏に軽蔑される始末…。さて七海は、健次と端野のどちらを取るのだろうか…??
ずっとずっと見つめてた 真っ直ぐな想いは 果てしない空へと駆け抜ける♪
というネタは置いておいて、
2人で幸せそうにラムネを飲んで、身を寄せ合って、ハイめでたしめでたし。
健次と七海、どちらが欠けても生気をなくすくらい、お互いが大切な存在という事を再認識した2人。その絆も寄より強固なものとなり、もはや誰にも邪魔は出来ないのであった…
良いんじゃないでしょうかね。コレが他の作品だったら、何の変化も無い棒球だと罵るところだろうけど、「ラムネ」だからね。
お話:★★★・・たいへん感動的ではありました。
作画:★★★・・(3つ半)最後の2話は満足。
ここより総括
さて、色々な方が触れている通り、恋愛ゲーム原作のアニメ化作品には、ロクなものが無い(語弊があるなら、当たりはせめて半々程度としか言えない)のは良く知られている。そして、その理由として、ヒロイン全員と主人公との間に無理矢理フラグ立てをするもんだから、最終的にメインヒロイン以外の女の子を振るしかない。コレを究極まで推し進めて失敗したのが、どっかの2回目の季節の作品であり、特異な形でファンサービスをしたのが、DCSSの記事にコメントを下さったブレッドさんの情報によれば、「月は東に日は西に」らしい(TV版では保奈美ED、DVDでは美琴ED)。
しかし、そんな呪縛から新たなアプローチを提案したのがこの「ラムネ」。初回からとことん一人のメインヒロインに照準を絞り、幼少時代からのエピソードも含めて、これで七海と引っ付かなければ逆に神展開という所までごり押しした。
コレにより、他のヒロインは、格一回ほどの出番で性格づけを説明したに過ぎない。その他のヒロインが好きな人には不満も残ったろうが、12回という少ない回数で「ラムネ」という作品の魅力を説明するには、まさしく革命的な描き方だったのではないだろうか。
他のヒロインには、健次に対する恋愛フラグまでは立たせず、二人の関係の見直しを迫らせる効果を持った佐倉裕美に、僅かにその任を託したのみ。結果的に言えば、これが成功していた。ゲームだって、ハーレムものでなければ、個々のルートに入った時点で殆どのヒロインの見せ場が無くなってしまうのだから、ある意味ゲームに近い展開とも言える(「ラムネという原作ゲームに近い」ではなくて、「一般の美少女ゲームに近い」という意味)。
ともあれ、この展開、この見せ方において、健次と七海の仲をとやかくいう輩が居るだろうか。視聴者をここまで納得させた作品という意味でも、至極描き方が上手かった。
という訳で、癒し系ほのぼの恋愛アニメという観点からは、極めて高い完成度を持つと感服させられた次第である。
お話:★★★★:全体を貫く田舎ののんびりムードと、七海のぽんこつ加減が噛み合っていた。
作画:★★★・・(実質二つ半)最後の2話はそこそこだったが、全体として見るとイマイチか。
追記:この作品のスタッフには、機械好きが多いみたいだな。少なくとも、素人に「トライアンフ」なんて名前は出てこないし、最終回、美空の家(?)に駐めてあった車(右端の黄色い車)は…
ランボルギーニ・ミウラかな?フェラーリじゃないところが渋い。
私もつい先程、録画した最終話を視聴してきました。
それまでのまったりほのぼのムードが一転してシリアスに……。
たった1話で1年も寝たきりでした、と言われれば普通は冷めるものですが、
ラムネの場合は健次×七海のカップルを今までの11話で好感の持てるカップルに描写出来ていたので感情移入しまくりでした。
他のキャラの1年間の様子をほぼ映像のみで表現したスタッフには素直に拍手を贈りたいですね。
ラストのED曲を最終話の雰囲気に合わせて代えたのも成功だったかと。
やっぱり恋愛物はこうしてラストに「よかったね」と視聴者が思えてこそ成功したと言えるんでしょうね。
この二人なら結婚EDもありかな? とか思っちゃいましたしw
1話カラカップリングがガチで面白いと思えたギャルゲ原作アニメは初代・東鳩アニメ以来でした。
>DCSSの記事にコメントを下さったブレッドさんの情報によれば、「月は東に日は西に」らしい(TV版では保奈美ED、DVDでは美琴ED)。
メガミマガジンの記事によれば、D.C.もことりOVAを制作するかも? ということです。
それが原作ことりシナリオ基準の完全別作品なのか、
D.C.S.S.でのことりED版なのかは不明ですが、ことりスキーの今までの無念を晴らしてくれる作品になればいいですね。
それでは、次回はキャンバス2の感想に期待してます!
ここら辺が凡百の作品とは異なる所ですね。舞台が田舎という所も関係しているかもしれません。
>この二人なら結婚EDもありかな? とか思っちゃいましたしw
むしろあった方が説得力があるような気がします。結ばれない方がおかしい、という風な。
>ことりスキーの今までの無念を晴らしてくれる作品になればいいですね。
やはりあのままではいけないでしょう。それこそ、音夢派が地団駄踏んで悔しがるようなラブラブ加減でやってほしいですね。
>それでは、次回はキャンバス2の感想に期待してます!
ご期待に沿えるよう頑張りまっす。ただ、来期も週に十何本も感想を抱える状態になりそうなのでキツいですが、こんな私の感想でも期待していただける事がある限り、常に作品を楽しめる心を忘れないようにしていきたいと思います。
終始のんびりしてましたからね。
当初はあまり期待していなかったんですが、12話まで見終わった後は「いい作品だったなぁ~」と思いました。
序盤は期待できた某セカンドシーズンとは逆ですねorz
>むしろあった方が説得力があるような気がします。結ばれない方がおかしい、という風な。
最近放送されたギャルゲ原作アニメの中ではベストカップルかもしれませんね。
>やはりあのままではいけないでしょう。それこそ、音夢派が地団駄踏んで悔しがるようなラブラブ加減でやってほしいですね。
ことりの相手役が”ズン一”ではなく”純一”であって欲しいです。
第1話で、某一番人気ヒロインのぱんつ一丁姿まで見せてくれましたからね…思えば、自分が記事を書いているときも第1話が気分の乗り的に一番だったような気が…
>ことりの相手役が”ズン一”ではなく”純一”であって欲しいです。
はやり主人公は、ダメオタの代弁者ではなく、「いい男」であってほしいものです。
健ちゃんと七海なら、きっと何があっても大丈夫でしょう^^;
二人の絆は誰も崩せない~♪
もう最初から独走状態というのが良かったですね。しかもそれで不快にならない、ほかほかなお話でした。
確かに、車の後ろがミウラに良く似ていますがミウラよりも若干コンパクトです。70年代のラリーで優勝を軒並み掻っ攫った優秀な車です。
健二くんのバイクがトライアンフであるのは、原作ゲームの設定からです。
私は、バイクに疎いので美空さんのバイクが何なのかが判らないのですが、もしアレが外国製なら車もランチャとかのイタ車だったとしても不思議ではないですよね。
ストラトスは丸テールランプなので、ミウラだと思うのですが…コンパクトに描かれているので、ひょっとしたらこちらの見当違いかも知れません。
>70年代のラリーで優勝を軒並み掻っ攫った優秀な車です。
今でも熱狂的なファンがいて、市場では常に品薄らしいですからね…あの姿が街道を走り抜けてゆくのを見れば、虜になるのも頷けます。
私もバイクに関しては全く素人なのですが、どうしても外国車の方がセンス良く見えますものね。美空のバイクは何なのか、詳しい人に聞いてみたいです。