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生活

とりとめもなく

正義の行方

2024年05月22日 23時59分00秒 | 映画
最近観た映画(ユーロスペースで5/16に)
「正義の行方」

これドキュメンタリー映画です。ドキュメンタリーは普段あまり観ないけど、事件もので面白そうだからというのと、飯塚事件を取り扱っているのだが私はこの事件を知らなかったので観てみっかと思って。福岡県飯塚市の事件といったら秋好英明事件のことかなと思ったら違った。
1992年の事件だそうです。どういうお話かというと、説明がめんどくさいのでいつもお世話になっておりますMOVIEWALKERから引用↓

1992年に福岡県飯塚市で2人の女児が殺害され今なお多くの謎に包まれる飯塚事件の全体像を多面的に捉え、令和4年度文化庁芸術祭テレビ・ドキュメンタリー部門大賞を受賞した3部構成のBS1スペシャル『正義の行方~飯塚事件 30年後の迷宮~』(NHK)を映画化。監督は、NHKスペシャル〈こども・輝けいのち〉シリーズ第1集『父ちゃん母ちゃん、生きるんや~大阪・西成 こどもの里~』が平成15年度文化庁芸術祭優秀賞・ギャラクシー賞特別賞を受賞するなど数々のドキュメンタリー番組を手がけ、映画「“樹木希林”を生きる」でもメガホンを取った木寺一孝。
1992年、福岡県飯塚市で2人の女児が殺害された。DNA型鑑定などにより久間三千年が犯人とされ、2008年に死刑が執行された。しかし冤罪を訴える再審請求が提起され、飯塚事件の余波は今なお続いている。弁護士や警察官、新聞記者といった立場の異なる当事者たちが語る真実と正義を突き合わせ、事件の全体像を多面的に描き、この国の司法の姿を浮き彫りにする。

ていう映画です。ドキュメンタリーです。当時の警察、西日本新聞の記者、犯人(とされる人物)の妻などが出てきてカメラ前で語り、事件そのものを知らなくてもどういう事が起きたのかどんどんわかっていくのだが…

ここからちょっとネタバレするかもしれないので観てない人は読まないでほしいのですが



2時間半くらいの長い話の中に何人ものインタビューがあって、いろいろな立場・角度からだんだん「こういう事だったのか」と事件の実体が浮かび上がって来るので確かにこの人が犯人ぽいなと思っちゃうんだけど、3分の2が過ぎたくらいの所、死刑執行された後になんだか雲行きが怪しくなって、死刑が確定してから執行までが異様にはやく弁護団も後悔があった。そもそも証拠となったDNA鑑定も当時のものは確率が低い(現に同じ時期にDNA鑑定がもとで有罪となった足利事件は冤罪だった)他の証拠も状況証拠ばかり、証言も警察が誘導したとされるものもある、等々、前半の「この人絶対犯人だよなー」と思わせる展開から逆の面を見せられる。え、もしかして、もしかして…という気分にはなった。でもすっごく怪しんだよ、そもそも犯人とされる人間が。完全なシロって感じではないしたぶん犯人だろうと。
だってその2〜3年前にあった女児失踪事件でその子に最後に接触しているのもこの人なんだよ(こっちの失踪事件は未解決でまだ見つかってない)
でもこの飯塚事件の証拠で死刑にできるかっつったら弱そう。
でも性目的で小1の女の子ふたりを拉致誘拐して強姦殺人というのを本当にやってる人間なら死刑で文句ない。
現代の科学技術なら特定できそう。
今となっては真相はわからない。警察関係の人間が、インタビューでやはり彼が犯人だと思いますか?と聞かれて「だってその後、この手の事件起きてないじゃないですか。それですよ」みたいなこと言ってたけど、それは結果論でしょうよ…
結局正義の行方はわからんまま。


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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CCSCモデルファン (ロボットダイナミクス)
2025-07-12 22:45:23
最近はChatGPT(LLM)や生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術とは違った日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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