立てば芍薬座れば牡丹踊る姿は薔薇の花?

古希から喜寿へ向かうGrandmotherが、つれづれなるままにシニアライフをつづります。

盂蘭盆会(ウランバーナ)の謂れ

2012-07-10 19:22:54 | 日記

盂蘭盆会(うらぼんえ)

盂蘭盆会とは「お盆」のことです。語源はインドのサンスクリット語にある「ウランバナ」を中国語にあてたもので、したがって盂蘭盆会の字に意味はありません。ウラ盆でもありませんし、したがってオモテ盆というのもありません。

ウランバナというのは「逆さにつるされたほどの苦痛」という意味で、お盆の行事には、故人のこの苦痛を救うために行うという意味があります。お盆は7月の15日に行うのが本当であり、この日は目蓮尊者というお釈迦様の高弟が、餓鬼地獄に落ちた自分の母親の救済を行った日に由来しています。

なぜ餓鬼地獄に落ちたかというと、「自分の子にばかり食べさせようとした」からだそうです。

お盆の歴史は日本では西暦600年頃の聖徳太子のころとされ、中国でも西暦500年ごろとされています。比較的新しいしきたりといえます。今のやり方は江戸時代の頃にほぼ固まったようで、13日の夜の迎え火から始まって16日夜の送り火(聖霊流し=しょうろうながし)で終わるようです。

 母の実家のお葬式で、函館高野寺の住職さんが「ウランバーナ」のお話をしてくださいました。おばさんは、7月6日に亡くなり、初七日が12日、ということは、「安心して13日からのお盆の棚業をお務めくださいという御心でしょう」と仰ったトタン、祭壇のお花が「そうですよ」といわんばかりに、うごいたので、参列者はびっくりして、どよめきがおこりました。

 

そうか!お盆前に函館へ呼ばれたのは、「お墓のお掃除をさせてくださる機会を与えて頂いた」と感謝して、翌日、私の実家のお墓を、夫と二人で清めてきました。綺麗になったお墓の写真をのせておきます。