昨日天気予報で熱帯低気圧が三個、日本近海に発生しているのを見て 疑問に思い、いろいろ調べ考えたので、それをここに記載しておきたいと思います。
きっかけは、以下の天気図です。
三個ではなく、四個ですね。ただそのうち一つは日本近海ではなく中国南部ですが。
台風もそうですが、熱帯的気圧は熱を求めて移動するので、どこかに熱源があるのかな、と思って平年差を見ると、以下のように、今まで見たことのないような熱分布になっていました。
これは強烈ですね。わたしの理論によれば、ここは温熱の領域(赤い部分)と冷熱部分(青い部分)の境界部分に熱歪が発生し、ここから地球内部の熱が上昇しています。この上昇流もつエネルギーが地震発生によって消費されずに、大気中で空気を上昇させる力となって熱帯低気圧として現れたということになります。気象学的には熱源というと温熱の領域(赤い部分)のことを指すことになりますが、Sasaki's Theoryによれば、境界領域では、温熱部分と冷熱部分の温度差によって、地殻内部に過大な応力が発生する領域が生まれ、そこでは一種の超臨界状態がうまれ熱伝達が容易になるために、通常の固体内の熱伝達とはオーダーの異なる速度で熱が伝達していくということです。また、固体の状態が超臨界状態になれば、流動性が増すために地殻が動きやすくなり、潮汐力の大きな変化やその他地球と太陽間の磁場変化(磁気嵐)などがこの超臨界状態部分に作用して大規模な地震を発生させることになります。
できれば、巨大地震ではなく、熱帯低気圧などで大気中で上昇熱エネルギーが消費されればよいのですが、あまり長期間にわたってこれがあると、地盤が緩み豪雨などの発生によって地滑りなどの被害が発生することになります。
もう少しスケールを変えてみると以下のようになります。
さらにNOAAを見ると、
日本からアリューシャン列島にかけて、異常な温熱流域があり、よく見ると北極やヨーロッパからユーラシア大陸を経由して日本域からアリューシャン列島に移動してきた温熱であることがわかります。そして、まだまだこの温熱は継続しているようです。
どうも、温暖化の影響は北極にでているようですね。これについては、2011.3.11のときから疑問におもっていたとこであり、これについては、いずれまたどこかで考察を述べたいと思います。
地震という観点からすると、温熱の領域そのものはそんなに怖くはなく、猛暑など生活環境の悪化という点でのデメリットがある、ぐらいなのですが、この温熱の境界部分は、過大な熱エネルギーが放出されるために、大規模地震もしくは大気の長期的な不安定化によるさまざまな災害の発生があり危険な状態となります。
さらに、デルタ株はこうした状況下において、高温多湿猛暑日にますます勢いを増す可能性があるというようなことにもなっています。
以下は、アリューシャン列島で、7月29日に発生したM8クラスの地震の震央の図です。
温熱の領域からはすこし離れたところで発生していますが、真っ赤な部分ではなく、すこし離れたところで発生するというところがポイントです。ここは、温熱と冷熱の境目ではありませんが、アリューシャン列島のような円弧状のプレート境界の場合、温熱の動きもまたトリガーになるということは、スマトラ地震の経験からわかっています。温熱の動きが重要だということですね。このあたりは、実はまだよくわかっていないところです。
ということで、日本列島はちょうど、温熱と冷熱の境界部分に位置しているので、最大でM6クラスぐらいの地震や大気の不安定による豪雨さらにこれがトリガーとなった地滑りとか、あとは噴火ですね。温熱部が強く動きだすと、噴火は心配です。今とのころは、温熱の動きはあまり強くないので、心配はないと考えています。
8月7日(金)が立秋ですが、この立秋を過ぎると太陽高度の下がる比率が大きくなってくるため、大気および海洋さらに地殻内部の熱的な環境に大きな変化が発生してくるために、いろいろな動きがでてくると思われます。
平年差に見られる、いままで見たことない異常な熱分布が、災害をもたらすことのないようにただただ祈るばかりです。