サロン経営の羅針盤

弊社研修所が提供しているサロン経営に関する全てを提供して参ります。

連載・美容サロンの差別化戦略。

2018-12-25 12:22:11 | 日記
2-4. 差別化戦略の成功例
機能的価値以外の明確な違いで成功している事例があります。理容店・美容店で多く使うタオルです。その優れ物として「今治タオル」があります。
本来、タオルは差別化が難しい業界です。なぜならタオルの機能的価値は水分を拭き取ることですが、それくらいなら百均のタオルでも出来るからです。
だから、タオルメーカーが機能的価値をアピールしても安価なタオルに押されるという状況がありました。今治タオルも最初はこの状況に巻き込まれています。
でも、大きく方針転換して「機能的価値以外」のもので差別化しています。つまり、今治タオルは「ストーリー」と「デザイン」によって差別化に成功しています。
今治タオルのホームページには以下のことを主張しています。  
◎世界が感動した、ジャパン・クオリティ。            
◎自然に恵まれたタオルの聖地。               
◎今治タオルを柔らかくする、今治の柔らかい水。    
◎一つ一つの工程に職人の技が宿る。    
◎5秒ルール。品質を守るための基準。          
◎タオルの良さを世界に伝える、タオルソムリエ制度。
     
今治市は120年間、タオル産業が栄えてきたタオルの聖地で水源に恵まれ、その柔らかい水が今治タオルの柔らかさを生み出している。「5秒ルール」という独自の品質基準を設けています。
テレビでも放映していましたが、タオルを水に浮かべて5秒以内に沈むかどうかを伝えて吸水性を保証するストーリーとデザインによって伝えています。

こういうことを見たり、聞いたりするだけで「今治タオルは質の高いタオルだ」と価値の高さを一瞬で認識することができます。
他のタオルとは圧倒的な違いを生み出しています。「このタオルは凄い!」ということが、このストーリーによって伝わる訳です。
これが感情的価値です。
その結果、バスタオルが100円で売られている時代に、2枚で1万円もするようなバスタオルが飛ぶように売れる訳です。
今治タオルはモノが違うと認識され、今では贈答品としても使われています。

では、美容業に於いては、どうすれば機能的価値以外で差別化することが出来るかについて述べて参ります。続きます。


連載・美容サロンの差別化戦略。

2018-12-24 08:00:22 | 日記
2-3. 機能的価値の差別化の落とし穴。
「機能的商品による差別化」は無理です。機能的商品とは、その職業が提供する「本質的商品」のことです。
美容業で言えば「カット・パーマ・ヘアダイ・メーク」等の技術的なことで、これらの技術商品のレベルを高めての差別化は難しいのです。何故なら、これらの技術は「直に模倣されるから」です。
また、これらの技術は一定のレベルを超えると素人のお客には、その違いが判らないのが現実です。例えば、カットの上手・下手の違いなど、お客には理解されません。
プロの目から見ると大きな違いが在りますがが、お客からすると「同じように」見えていることがほとんどです。
しかし、繰り返し述べますが、これらの技術は美容業にとって「本質的商品」ですから技術が下手では論外で、他の「表層的サービス」ではカバー出来ないのです。
従って、「技術」が上手であることは当然のことで、それを超えたアプローチが必要になります。つまり、『上手で親切で丁寧』と『思わせる・感じさせる』ことが重要です。続きます。


連載・美容サロンの差別化戦略。

2018-12-23 08:12:22 | 日記

2-2,コスチュームとは何か。
本来、衣服は単に物的なものを指しますが、コスチュームは「コトと心を一体化する衣装」として用いられるものです。

例えば、大学の式服に見られる「アカデミック・コスチューム」があります。
または「芝居や舞台、仮装舞踏会」で着る衣装が、これに該当します。

また、特定の場所や目的、季節に相応しい服装として「花嫁衣装・狩猟服・水着・祭りの衣装・夏服・冬服」等があります。

老舗と言われる企業やお店が「イメージ統合戦略」の第一に従業員のコスチュームを統一させますが、その基準は「職業に相応しいデザイン・色・素材」を選びます。
では、美容業に従事する美容師として「在るべきコスチューム」とは、どのようなことか。
顧客に直接触れる「理容業・美容業・ネイルサロン・整骨院」に於いては、『3S=清潔・清楚・質素』を基調としたコスチュームが必須条件となります。

 美容師の皆さんは「技術の勉強」には大変熱心です。技術は「本質的使用品」ですから研鑽するのは当然です。
しかし、これらの「機能的(技術)」な分野では「差別化」は図れません。続きます。


連載・美容サロンの差別化戦略。

2018-12-23 08:12:22 | 日記

2-2,コスチュームとは何か。
本来、衣服は単に物的なものを指しますが、コスチュームは「コトと心を一体化する衣装」として用いられるものです。

例えば、大学の式服に見られる「アカデミック・コスチューム」があります。
または「芝居や舞台、仮装舞踏会」で着る衣装が、これに該当します。

また、特定の場所や目的、季節に相応しい服装として「花嫁衣装・狩猟服・水着・祭りの衣装・夏服・冬服」等があります。

老舗と言われる企業やお店が「イメージ統合戦略」の第一に従業員のコスチュームを統一させますが、その基準は「職業に相応しいデザイン・色・素材」を選びます。
では、美容業に従事する美容師として「在るべきコスチューム」とは、どのようなことか。
顧客に直接触れる「理容業・美容業・ネイルサロン・整骨院」に於いては、『3S=清潔・清楚・質素』を基調としたコスチュームが必須条件となります。

 美容師の皆さんは「技術の勉強」には大変熱心です。技術は「本質的使用品」ですから研鑽するのは当然です。
しかし、これらの「機能的(技術)」な分野では「差別化」は図れません。続きます。


連載・美容サロンの差別化戦略。

2018-12-22 09:24:21 | 日記

2,儲かる美容室づくりは差別化から!
差別化とは。
始めに「差別化とは何か」というテーマで述べて参ります。 
2-1.差別化の意味。
まず、差別化の意味について解説します。差別化とは端的に言えば、「明確な違いの表現」ということです。どんなビジネスでも、客から選ばれるからこそ成立しますが、その源泉となるのが「違い」です。
仮に、客に選ばれないとしたら、その原因は明確な違いがないからです。例えば、多くの美容師にみられる「カジュアルなコスチューム」です。誰が美容師で誰が客か判別できません。
◎帽子をかぶったり。                      ◎ヒゲを伸ばしたり。                       ◎混色のシャツを着たり。                    ◎ブースを履いたり。・・・・              ・・・
およそ美容師として顧客を「もてなす」には程遠いコスチュームで、そこには美容師としての「職分」の欠片も見えません。
では、美容師としての「職分」に徹したコスチュームとは、一体どのような形を指すのか?

続きます。