「立礼の作法」は以下のようになります。
◎立ち止まり、相手の人の顔を見て、明るい表情で挨拶の言葉をかける。
◎その挨拶言葉を言い終わってからお辞儀をする。
◎お辞儀の際は腰から上を45度の角度で下げる。
◎その際のリズムは時計の秒速で、一秒ごとに区切る。
と教えていたことを思い出します。
つまり、「一事が万事」です。何気ないお辞儀の仕方の一つから、その人の全てのことを推し量ることができるからです。
約50年前になりますが、松下幸之助翁の講演を聴きました。
その講演の中に、「取引先の企業を訪問した時、販売高や利益額といった数字を見なくとも、その企業の経営が上手く行っているどうかを、瞬時に見抜ける」という話がありました。経営の神様の眼は鋭いです。
経営の神様の評価基準はいたってシンプルです。
◎従業員の挨拶、
◎整理整頓、
◎トイレの掃除です。
この三つを見れば、その会社の様子は判ると言われましたが、これはサロン経営にも言えます。伸びているサロンは例外なくこの三つの事がきっちり守られています。
挨拶の本質は「心を開いて相手に迫る」ということにあります。つまり、コミュニケーションの第一歩です。従って、挨拶ができないということは自らコミュニケーションの扉を閉じてしまうことになります。
またサロン訪問すると、職場には関係ない不必要な物が多く見受けられるサロンがあります。
その理由を聞くと後ろ向きの発言が多く、それでは何ら進歩がありません。
◎ゴミが落ちているのを見つければ拾う。
◎月遅れのカレンダーの用紙はめくる。
◎職場に関係ないものりは処分する。
◎必要なものはいつでも取り出せるようにする。
◎その日の内にやるべき事は、その日の内に仕上げる。
といった、当たり前のことを当たり前にするということが何よりも大切です。