「礼の本質」について。
「礼」そのものは形式です。しかし、その形式を支えているのは「仁の心」、つまり「思いやりの心」です。
故に礼で試されるのは自分自身の「自制心」であり「度量」です。即ち、他者の「言葉や行動を受けいれられる、広くおおらかな心」と言えます。従って、礼の本質は「伏っている器を仰向けにすること」と解釈できます。
つまり、器が伏った状態であれば、いくら上から水を注いでも器に水は溜まりません。ところが器を仰向けにすれば、注いだ水は一滴も余さず全部が溜まります。
これは、もう天地の差です。相手の人を「敬う(うやまう)心」がなければ、その人の意見を吸収したいとは思えません。如何に優れた人の立派な教えを聞いたとしても、心に溜まることはありません。
弊社の研修では「伸びる人の条件」として、次の三つを繰り返し取上げています。
◎「素直であること」。
◎「勉強好きであること」。
◎「プラス思考であること」
この三つです。