八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

国民とともにあること。

2011年04月27日 22時21分48秒 | 管理人のこと、雑感

日本という国のあり方、統治体制としては、天皇制というのはいろいろ課題があるのは承知していますが、現時点で私自身は、その是非について明確な考えを持ち合わせていませんし、今後もよく分かりません。

 

ただ、天皇・皇后両陛下の人間としての人格の高潔さ、仁愛の深さは、真のものであり、国民のお手本となるものだということは言えると思います。今回の震災では、日本人のいいところが随分見えましたが、それでもかつてに比べると、だいぶモラルが低下していることは否定のしようもありません。

 

そんな中で、両陛下の姿勢、心持ちには、本当に頭が下がる思いというか、僭越な言い方ですが、本当にご立派としか言いようがないと思います。「ローマの休日」のように、ご自分の自由などはまったくなく、忙しい公務をこなされる中でも、怒ったり、イライラしたりすることもなく、それどころか、いつも国民とともにあり、国民の心に寄り添おうとする姿勢は、本当に「仁」のある人でなければ、出来ることではありません。

 

今回の震災でも、本当に心を痛め、自ら自主的に電気を消す自主停電を行い、出来る限り早い被災地への訪問を希望され、埼玉への避難所を皮切りに、先日は千葉の被災地、そして今日、被害が甚大だった東北の被災地に入られました。

 

そこで、膝を付き一人ひとりに真剣に向き合い、話を聞き、おざなりではない言葉をかけることは、とても神経が疲れ、なかなか出来ることではありません。しかし、国民が辛い時ほど、国民と同じ目線に立ち、国民とともにあろうとすればこそだと思います。

 

天皇陛下は、今は国民統合の象徴であり、君主ではありますが、政治を行う為政者ではありません。しかし、その姿勢は、論語で言うところの「仁」そのものです。

 

最後はまたまたこの人に帰ってきてしまいますが、菅首相にこうした為政者としての姿勢があれば、多少の失態があったとしても、今のような批判を浴びることはなかったと思いますし、すっかり底が割れていた菅さんが取るべき道は、「身を捨ててこそ、浮かぶ瀬もあれ」という本当に捨て身の戦略しかなかったはずです。しかし、菅さんの行動は、今回の震災を利用して自らの保身を図るという態度が見え透きすぎていました。

 

自分の意に沿わないと怒鳴り散らすなんていうのも、そもそも「仁」とはほど遠いですし、震災を盾に野党に協力を迫る姿勢が恫喝に近かったりということも、盗人猛々しいというか、自らの保身が透けて見えます。

 

本当に今国民のために、協力してくれ、その後のことはどうでもいいという姿勢で協力を求め、実際に、その時々の最善の結果を出していれば、菅さんへの支持も多少変わったかもしれません(もちろん、変わらなかったかもしれませんが)。しかし、現実には、国民に寄り添うよりは、自分の保身に汲々とし、責任は全部東電になすりつけるということで、国民としては、とても今の厳しい状況を任せるには心もとない心情です。

 

本人の自己評価に対して、世間の評価はギャップがありすぎると思っているようですが、本人の自己認知が甘すぎるということにそろそろ気づいた方がいいように思います。「イラ菅」という評価が一般化しているように、今回の震災の件でも対人コミュニケーション能力が極めて稚拙だということが露呈しています。

 

まず、第一に、人の気持ちを汲むということが出来ないので、何度かの被災地の訪問も逆効果以外の何物でもない結果になっています。そして、人の気持ちを汲むことが出来ないといううことは、人の気持ちに届く発信も出来ないということで、この人の演説や会見がまったく無味乾燥なのも、ここに原因があります。

 

それなのに、なぜこの地位にあるかというと、コミュミケーションとは対極にある、ディベートに長けていたからではないかと思います。しかし、そのディベートですら、野党という立場だからこそ目立てただけで、与党になってからはからっきしです。

 

首相の座に「宿命」と固執するなら、本当に己を捨てて、国民とともにあるというか、公僕の長ですから、国民のために身を捨ててほしいですし、それが出来ないなら、国政を混乱に陥れないように自ら、身を退いてほしいと思います。小沢グループや自民党に肩入れするつもりはありませんが、今の菅さんははっきり言って日本のためになりませんし、今回の震災ではけっこう頑張った枝野官房長官も、首相を守らなければいけないことで、どんどん劣化していってます。

 

自分のことではなく、少しでも国民、被災者のことを考えているなら、辞めることが最大の日本への貢献なんて言われる前に、身を退くべきです。

 


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