八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

人と比べない!

2014年06月19日 23時25分01秒 | スポーツ

人間は社会的な動物と言われます。他にも社会を形成する動物はいますが、とりわけ人間の社会性は強いと思います。人間は、他人からの承認など、他の人を通して自分を見る生き物であり、人との関わりなしに生きられない生き物だからです。
 
「人との関わり」ということは、他人を見て模倣をし文化が発展したり、他人と切磋琢磨して成長したり、人間社会の発展という面でもプラスに働いてきたと思います。
 
しかし、これも度を過ぎると、マイナスに働くこともあります。人との関わりなしに生きられないということは、「人を意識する」ことです。人を意識すると、「人と比べる」ことも自然と出てきます。
 
子どもたちの発言によくある「みんな〇〇を持っているよ」なんかは可愛いものですが、大人になって人と比べると、嫉妬やひがみ、劣等感、反発などいろいろマイナスは感情が出てきます。
 
「人と比べる」と何もかもが相対的な位置関係に置かれ、序列が生じます。それが、そうしたマイナスの感情の原因です。しかし、人間の価値を同じ座標軸で評価する意味などまったくありません。
 
例え同じ野球をやるにしても、スピードだけが全てではありません。スピードだけが価値ならば、160kmを投げる大谷翔平に誰もかないません。もちろん、大谷はすごいのですが、120km台で打者を翻弄する投手だって生きる場所はあるのです。
 
もっと単純にスピードだけで勝負する100m走だって、ボルトにかなわないからといって、他の人にやる価値がないかと言えば、そんなことはありません。ボルトより1秒以上遅い11秒の選手が、0.1秒、0.2秒記録を縮めることだって、ボルトが記録を縮めることと等価です。
 
それが「個々人の個性」であり、「個々人の良さ」というものです。それは人と比べるものではありません。
 
チームスポーツではそれがより際立ちます。メッシ、C・ロナウド、ネイマール、ロッペン、ファンペルシー、ミューラー、ルーニー、ドログバ、フォルラン、バロッテリ、スアレスと名だたるFWを11人並べたチームと、日本チームが対戦したらどうでしょうか。ものすごいメンバーですが、それぞれがMFや、DFや、GKといった役割はこなせませんし、チームとしては機能しないでしょう。大切なのは人と比べることではなく、自分たちの良さがどこにあるかを知り、それを活かすことです。
 
サッカー日本代表は、初戦にそれを見失ってしまったようです。コートジボワールと比べ、合わせることで、「自分たちの良さ」を失ってしまったということを、多くの選手が言っていました。
 
この4年間熟成してきたはずの代表チームでも、こうしたことがあり得るのです。それほど、人間の「社会性」という習性は強いものなのでしょう。

明日は、この習性から解き放たれ、何とか「日本チームの良さ」を思う存分発揮してほしいものです!ガンバレ、ニッポン!
 
 


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