八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

つもりの自分

2007年11月12日 22時12分36秒 | 指導・育成のうんちく
先日の「率先垂範」の話にもにも通じますが、大人として、親として自戒としたい話です。

人は誰でも「自分はこういう人間だ」という自己認識があります。その他にも、こうありたいという理想の自分とか、こうあるべきという義務的な自分などがあります。一方で、他人が見ている自分もいます。自分が思う自分と他人が見ている自分が一致していれば、自他ともに認める自分となりますが、これがズレているとさまざまなコミュニケーションギャップが生じます。「オレがこんなに○○しているのに、何でアイツは分ってくれないんだ」というような、友人・夫婦・上司部下の間のいざこざは、大抵これが原因です。

管理人が初めてこれを実感したのは新入社員の時でした。管理人が配属された職場に年下ですが入社は先輩という女性社員がいました。こちらは年は上でも何も出来ない新入社員ですから、当然のことながら先輩に対する態度で接し、何事もなく半年ほど経った頃です。その先輩にごく自然な調子で言われたのです。「私、○○さん((管理人のこと)の顔も見るのもイヤな時期があったんです」と。その時はそうではなかったから言ってくれたのでしょうが、聞いたこっちは「ガ~ン、ショック!」です。何しろそんな「つもり」はこれっぽっちもなかったのですから。結局何が原因かは分かりませんでしたが、この先輩は管理人にとって社会人になって初めて大切なことを教えてくれた先生となりました(もちろん、本人にそんな気はなかったでしょうが)。つまり、自分にそんな「つもり」がなくても、相手には自分が思っている通りに伝わっているとは限らないということです。でも、そんなことを考えていたら、何も言えなくなると仰るかもしれませんが、まったくその通りです。いつもいつもそんなことを考えていたら、とても生活出来ません。しかし、自分が思っている「つもりの自分」が絶対ではなく、相手によって受け取り方が違うと知るだけで、自分の行動は間違いなく変わってきます。例えば、「子どものためにと思っている自分」が額面通り伝わるとは限りません。特に、自分の子どもだけでなく、いろんな子どもがいるドラゴンズです。叱った方がいい子、褒めた方がいい子、理屈で話した方がいい子、気持ちで話した方がいい子などさまざまです。「つもりの自分」を過信せず、子どもに合った接し方をしたいものです。

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