ゴルフ界での史上最大のスーパースターへの道を歩んでいたタイガー・ウッズが、交通事故をきっかけに不倫騒動が取り沙汰され、遂に「不貞」を認め、無期限のツアー自粛を表明する事態になりました。その影響度から言っても、18歳の高校生が羽目を外したのとは訳が違いますね。不倫がそのものは世の中によくあることですが、問題はそれが「アメリカ人の模範」となっていたタイガー・ウッズだったことです。日本で言えば、王さんが不祥事を起こしたようなインパクトがあるでしょう。
私はアメリカに行ったこともありませんし、アメリカ人の知人がいるわけではありませんが、メイフラワー号に乗ったピューリタン(清教徒)が建国の礎となった国ですから、エスタブリッシュメントの中には、家族愛、隣人愛にあふれた高潔な人格と信仰に篤く強い倫理感を持った人物を理想とする傾向があることは容易に想像がつきます。タイガー・ウッズはまさにそうした価値観を体現していたわけです。年間に100億円前後の収入を得ながら、驕ることなく、社会の模範となっていたのが、一夜にして崩れるとはこのことですね。
彼を尊敬し、模範にしていた人も、手の平を返したようなウッズ叩きをする人も、何かを失ったということでは同じような状態なのではないかと思います。O・J・シンプソン、マイク・タイソンとスポーツ界のスーパースターが犯罪で話題になったことはありますし、野球界でもマグワイヤ、ソーサ、ボンズ、ジアンビ、クレメンス、A・ロッドなどの名だたる選手が薬物使用の疑惑にまみれました。しかし、彼らはヒーローではありましたが、国民全体の模範というわけではありませんでした。その点、今回のウッズの件がどれだけの影響を及ぼすのか計り知れませんね。
今日のジョグ
雨などにたたられ、休養たっぷりだったので、今日は久しぶりのスピード練習。
5km 22分51秒