八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

野球を楽しもう!

2008年01月14日 22時48分28秒 | 指導・育成のうんちく
前にも何度か「脳」について書きました。管理人は会社で人材育成の仕事をしている時に、心理学に興味を持ち結構勉強をしましたが、人の心理を考えていると、必然的に「脳」に行き着きます。人の心は脳にあるからです。脳というのは、他の臓器と違って非常に複雑でありながら研究が遅れていて、最近になって漸くいろんなことが分かってきました。それでもまだまだ分らないことの方が多いという未知の大陸であり、人間の中にある小さな宇宙と言えます。

脳は他の臓器と違って、いわば成長する臓器です。胃、腸、心臓、肝臓、腎臓など臓器はいろいろありますが、これらの臓器はそれぞれの「働き」があり、生まれた時から機能しています。それに対し、脳は何もしなければ、ただの細胞の塊です。脳は外部からのいろいろな刺激を受けて、神経細胞同士が複雑に結びつき、いろいろな働きをするようになるのです。検査機器が進化した最近になって、脳のどの部分がどんな役割を担っているかが漸く分ってきましたが、脳が厄介なのは、部分部分だけではなく、何憶という神経細胞が互いに結びついて相互作用をしているため、この部分がこうなったらこうなるという、一対一の対応関係にならないのです。

科学用語というのは本当に不親切で、外側うんたらとか、軸索とか訳の分からない言葉ばかりで何度読んでも憶えられないのですが、いくつか分っていることの中で、私たちにも理解出来ることがあります。それは、脳が大変な快楽主義者だということです。快楽主義というと、好きなことに遊び呆けているような悪いイメージがありますが、これは純粋に科学的なことです。つまり、脳は「楽しい」「快い」と感じることをしている時に活発に活動し、神経細胞同士が結びついていく(=成長する)ということです。「楽しい」というのは、何かが出来るようになって面白いということはもちろんですが、苦しいことも「やらされ感」ではなく、自分の身になっていると感じられるものだったり、達成感があれば「楽しみ」になります。

人はこうした刺激によって「脳」を育てながら成長していきます。散ドラ諸君も、野球を一生懸命楽しんで脳細胞を活発化させて、野球をマスターしていこう。一つ注意しておきたいのは、楽しむというのは適当にやるとか、いい加減にやるということではないからね。何かが出来るようになってうれしいとか、夢中になってやってみるとか。そういうことだからね。そういう風にがむしゃらにならずにクールなことが、最近の若者には格好いいことなのかもしれませんが、科学的にしっかり成長しようと思ったら、やっぱり「熱く」なった方がいいということです。

野球を楽しもう!それが上達への早道です。

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