ひねもすのたりのたり 朝ドラ・ちょこ三昧

 
━ 15分のお楽しみ ━
 

『都の風』 (6)

2007-10-06 15:11:42 | ★’07(本’86) 37『都の風』
脚本:重森孝子
音楽:中村滋延
語り:藤田弓子

   出 演

竹田 悠  加納みゆき:京都の繊維問屋「竹田屋」竹田家の三女
竹田 葵  松原千明 :竹田家の長女
竹田 桂  黒木 瞳 :竹田家の二女

沢木智太郎  柳葉敏郎 :沢木雅子の兄、医学部志望の一高生

亀吉      阿木五郎 :「竹田屋」の奉公人(家の中の雑用)
お康      未知やすえ:「竹田屋」の奉公人(悠付きの女中さん)
女客      坂本和子 :葵の見合いの仲介をする女性
立花勇作   蔵多哲雄  葵の見合い相手としてやってきた男
芳子      笹川淳代 :悠の同級生(名字はマエジマ)
お松      山田富久子:「竹田屋」の奉公人(ベテランの女中さん)

若い衆    青木辰尚
        辰己邦彦
        鶴井泰人 

        放下鉾の皆さん
        アクタープロ

竹田 巴     宝生あやこ:三姉妹の祖母、静の母
竹田市左衛門  西山嘉孝 :「竹田屋」の主人、三姉妹の父(婿養子)
竹田 静     久我美子 :三姉妹の母、市左衛門の妻

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

祭りの中、男浴衣を着た悠は、智太郎が芳子と一緒に所を見てしまう
「悠を捜してるんですか?」「いや‥」と会話する口が読める。

そして、その時は上がれずに帰ってきてしまう。

葵も桂も「結局、お父ちゃんの言いなりになるんや」と不機嫌になる

帰宅した悠は三姉妹のおそろいの着物を着て、巴と静の前に座る。
「今日のお客さんに、葵、お茶をお出しするんやで」

しかし、葵は「いやや」と出ないし、
桂には
「お姉ちゃんの気持ち考えたら、あんたがかわりにお断りするべきやね」
といわれてしまう。

代理人と一緒にやって来た立花は、大阪の鉄工所の次男坊だった。
店は、長男がやっていると聞き、ちょっと顔を曇らせる静。
「いずれ、結婚の際は、きちんと分家させると向こうのご両親は申しておりまして」

悠はお茶を淹れて持って来る

「姉は、お腹の調子がよくないとかで‥。
 昨日食べたハモが中ったのかもしれません」


「どうやった?」と気にする葵
「35点。 顔がいいだけの点数や」 けっこうきつい悠
「番頭の佐七なんて、10点や」ともっとキツイ桂


店の中をなんとなく歩き回る悠に、亀吉が話し掛ける

「よう思いとどまってくださいました。亀吉はずっと見ておりました。
 鉾に上がりたいお気持ちはわかります。

 何百年もずっと以前は、男も女も祇園さんに参加していたんです。
 それがいつの間にか、男だけの祭りになったんです。
 祭りっちゅうもんは、毎日毎日、しんどい仕事してるもんが、1年に一遍、
 何もかも忘れてしまう日や と思っとります。
 
 私みたいにお店では使いもんにならんモンは、男かて祭りに入れてもらわれへんと
 思うております。
 しんどい仕事もせんと、楽しい祭りだけ入りたいと言うのは
 神さんもお許しにならんのと違いますか」


市左衛門は、世話役で呑んだらしく、帰ってきてから三姉妹にも酒を勧める。
静は「こんな時間に」と咎めるが、「ウルサイっ 」と一喝

葵と桂は断るが、悠はグイっと呑む

「お前はやっぱり勇気がある」という市左衛門に
「お父ちゃん、そんなことで人を判断したら困ります」と抗議する葵と桂

「立花さんに会わなんだそうだな。
 葵、お前は予定通り秋には嫁入りすんのや。
 来年の秋には、桂は佐七を婿にして分家する。
 で、悠にはコウショウ出の秀才を仕込んで養子にとり、家を継がせる。
 
 ワシの言うこときけんのなら、身一つで出て行け!」

市左衛門は、あまり良いお酒ではなかったのかふらついて寝てしまう


夜 ‥‥

悠は亀吉の言葉を思い出していた

「そいでも、結婚して子ども産むのもしんどい仕事だと思うけど‥」

朝になり、男ものの浴衣を見ながら
「こんなカッコせんでも、堂々と鉾に乗れるようにならんとあかん。
 このままでは言いなりや」

悠は、着物に着替えて、放下鉾のある町家に行く。

見張り、留守番の若い衆たちはみな酔ってか、寝ている。
「婦人 鉾に昇上 厳禁」 と書かれた注意書きが映る


(つづく)


『ちりとてちん』 (6)

2007-10-06 15:09:27 | ’07 77 『ちりとてちん』
作  :藤本有紀
音楽 :佐橋俊彦
テーマ曲ピアノ演奏:松下奈緒

語り :上沼恵美子

   出 演

和田喜代美  貫地谷しほり  ヒロイン子役から交代

和田喜代美(少女時代) 桑島真里乃 :ヒロイン(3年生) あだ名はビーコ
和田糸子    和久井映見 :喜代美の母
和田正典    松重 豊  :喜代美の父、一家で鯖江から小浜に戻る
和田小次郎   京本政樹  :喜代美の叔父・正典の弟
和田秀臣    川平慈英  :大手の「若狭塗箸製作所」社長。友春・清海兄妹の父
               かつて正太郎の弟子
和田正平    星野亜門  :喜代美の弟(1年生)

      小浜市のみなさん
      福井県立若狭高校のみなさん

和田正太郎(写真) 米倉斉加年 :喜代美の祖父(故人)、塗箸の名職人で落語好き。
和田小梅      江波杏子:喜代美の祖母、もと芸者


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正太郎(米倉斉加年)の死から立ち直れない喜代美(桑島真里乃)は、祖父の工房で泣きながら日々を過ごしている。正典(松重豊)は一度は塗箸職人の道をあきらめようとするが、正太郎の本当の思いを知り、秀臣(川平慈英)の塗箸製作所で箸作りの仕事に就くことになる。家族それぞれが正太郎を思う中、喜代美は突然糸子(和久井映見)に、祖父から聞いた梅丈岳でかわらけ投げをしたい、と言いだす。