ひねもすのたりのたり 朝ドラ・ちょこ三昧

 
━ 15分のお楽しみ ━
 

『都の風』 (10)

2007-10-11 07:54:34 | ★’07(本’86) 37『都の風』
脚本:重森孝子
音楽:中村滋延
語り:藤田弓子

   出 演

竹田 悠  加納みゆき:京都の繊維問屋「竹田屋」竹田家の三女
竹田 葵  松原千明 :竹田家の長女
竹田 桂  黒木 瞳 :竹田家の二女

忠七     渋谷天笑 :「竹田屋」の奉公人(番頭)
佐七     國村 準 :「竹田屋」の奉公人(番頭)、桂の夫になるか?
岩谷     草川祐馬 :葵の踊りの兄弟子
お康     未知やすえ:「竹田屋」の奉公人(悠付きの女中さん)
亀吉     阿木五郎 :「竹田屋」の奉公人(家の中の雑用)
お松     山田富久子:「竹田屋」の奉公人(ベテランの女中さん)

三吉     井上義之 :「竹田屋」の奉公人(丁稚)
長吉     安尾正人 :「竹田屋」の奉公人(丁稚)
弥吉     四方 公 :「竹田屋」の奉公人(丁稚)

        吉川和哉 :「竹田屋」の奉公人
        當宮利一 :「竹田屋」の奉公人
        向井直樹 :「竹田屋」の奉公人 
        古川輝明 :「竹田屋」の奉公人
        竹末浩一 :「竹田屋」の奉公人
        山崎千恵子:「竹田屋」の奉公人(女中さん)
        千田光子 :「竹田屋」の奉公人(女中さん)

        アクタープロ

竹田 巴     宝生あやこ:三姉妹の祖母、静の母
竹田市左衛門  西山嘉孝 :「竹田屋」の主人、三姉妹の父(婿養子)
竹田 静     久我美子 :三姉妹の母、市左衛門の妻

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喫茶店のことで呼ばれた悠。
「ほんまに話してただけどすな?」
「何べんも同じこと言わんでよろし」
「喫茶店、男の人と行くやなんて。なんぼ雅子さんの兄さんでも今度という今度は‥‥
 当分雅子さんの家に行ったらあきまへんえ。」

「酒(?)‥‥」と静に命じる市左衛門
「お腹冷えますえ」
「わからんお人やな、席外して欲しい言うてますねん。なるべく長い時間な」

悠と2人になった市左衛門は、話し始める。

「悠‥‥鉾に上がったこととワケが違う、お前自身の気持ちのことや。
 家訓の七番目、言うてみなさい」

「一、主といえども不義密通は一切許すまじ‥‥
 うち不義なんかしてません」

立ち聞きする葵と桂

「人の気持ちっちゅうもんはな、不思議なものどす。
 自分でもわからんうちにどんどん膨らむことがおすねん。
 もしそんなもんがあるなら今のうちに摘んでしまいやす。

 喫茶店に行ったことを怒っとるんやないねん。

 行ったらいかんところに行くのはよっぽどのことどす。
 嫌なお人とは行きませんわなぁ。
 もしお前には気がないのんにあちらさんだけが気があんのんどしたら
 お父さん今からでも事情を話してもよろしおすえ」

「そんなコトしたら、うち死んでしまいます。
 雅子さんのお兄さんは、うちのことなんか何とも思うてはらしません。
 それにもうすぐ東京に帰り、医学部志望でこれから勉強しかない‥‥と」

「そんなお人どしたらお前とは一生交わることのない平行線や。
 今のうちに諦めなはい。 わかりましたな?」

「‥‥ はい ‥‥」


静は、お酒(?)を用意しながらお康に
「明日からどこに行くにも悠に付いていくんどすえ」と命じる。
「学校の門まで送って行って、帰りも迎えに行くんどす」


おもしろくないのは葵と桂、部屋に戻って話をする。

「あ~あ、お父ちゃんは何をやっても悠の味方や」
「うちらが行ったらどういうことになったやろ」
「お嫁に行かせる口実を作るようなもんや。
 看護婦になるって一人で気張ってたんがアホらしなってきたぁ」
「そろそろ飽きてきはる時や」
「毎日真面目に勉強してきたのも、身勝手を反省してもらお、思ったのに、
 結納から婚礼の日まで勝手に決めるやなんて我慢の限界や」
「我慢してはるように見えへんけど?」
「もう出てって、次のこと考えるんやから」

「新しいもんにはとびつくけど飽きっぽい」とくすりと笑う桂
「桂かて、自分ではなんもせんと」
「うちは真ん中やし。 どっちにつくか考えてきたわ」
「これからは悠の味方しはった方がよろしおすえー?」
「それはまだまだ、うちは我慢するのは平気やもん 」

葵の部屋を出たところで悠がやってくる

「男の人誘惑するのはどうするの?」
「自分から好きやいうことや。次が駆け落ち。桂ねえちゃんにはできんことや」


自分の部屋で考える悠

  「当分雅子さんの家に行ったらあかんえ」と静に言われてしまった‥



8月16日の朝がきた。


朝早くから「喫茶店であひびきや」と三吉に言い、出かける桂。

三吉は朝食中のみんなに言うが誰もとりあわない。

そこで、左七に、長吉と三吉は盆がすんだら「馬」になれと命じられ嬉しそう。
「馬」とは、荷車に品物を積んで牽いていく役目のこと。
丁稚が馬の代わりになるので「馬」とよばれる


そこへ、「お康どん」と悠が頼みごとがあると、耳打ちの作戦を。


さて、葵が来たのは岩谷のところで、かけおちして‥‥と頼む。
酒屋の跡取り息子の岩谷は、
「とんでもない。なにかあったらすぐ勘当や‥‥」と腰がひけている。
悠の喫茶店のことを葵に教えたのも、教えれば悠ではなく葵が元の通り跡取になり
一緒にまた踊りの稽古ができるだろうと考えたからだと 言う。

「お父ちゃんはあんたみたいな何代目とかいうぼんぼんと違いますのや」



朝ご飯の時間、お康は作戦を実行。

「お嬢さん、大文字は芳子さんのところへは行かへんのですか?」
「行かん 言うたでしょ」
「でも、一年に一ぺんお嬢さんと見る大文字が楽しみで~~」
「そんなに言うなら仕方ないわ。行ったる」

静が「ええよ」と言いかけたその時、市左右衛門が「あきまへん」と許さない。

「今日はみんなで大文字見してもらうことになってる。
 お客さんも招んでる。
 悠は行かなあきまへんで。
 お康も、そんなに見たかったら、お供についてきてもええで」

「‥‥でも、芳子さんのところに行きたいんどすぅ」困るお康
「大文字はどこかて見れます」


朝食後、話す市左衛門と静

「急に大文字だなんて。悠の養子さんですか」
「あんたも勘がようなってきましたなぁ
 高等商業の学生で、山科のお得意さんの次男坊や。
 勉強は一番やねん。
 うちに弟子入りさして仕込んで、養子の話はその上でや」
「そういうことどすか」



自分の部屋で、智太郎のスケッチを見る悠


悠は今夜の客がどういう人か感じていました。
小さな恋の蕾も摘み取らなけばならないことも‥‥
(と、ナレーション)

『ちりとてちん』 (10)

2007-10-11 07:52:22 | ’07 77 『ちりとてちん』
作  :藤本有紀
音楽 :佐橋俊彦
テーマ曲ピアノ演奏:松下奈緒

語り :上沼恵美子

   出 演

和田喜代美  貫地谷しほり

和田糸子    和久井映見:喜代美の母
和田正典    松重 豊 :喜代美の父、一家で鯖江から小浜に戻り、塗箸職人に
和田小次郎  京本政樹 :喜代美の叔父・正典の弟
緒方奈津子  原 沙知絵:塗箸の取材に来た、フリーライター
竹谷 修    渡辺正行:箸問屋「丸竹」、観光協会の事務局長になっていた
和田清海    佐藤めぐみ:喜代美と同姓同名の同級生 エーコ(高校も一緒)
和田正平    橋本 淳 :喜代美の弟
野口順子    宮嶋麻衣 :喜代美の同級生(高校も一緒)

        和田はるか:高校の同級生(由美子)、一緒に三味線ライブの練習をする
        村上佳子 :高校の同級生(沙織)、一緒に三味線ライブの練習をする
        中井飛香 :高校の同級生(恵)、一緒に三味線ライブの練習をする
        人見大樹 :高校の同級生        

        NAC
        小浜市のみなさん
        福井県立若狭高校のみなさん 

和田小梅       江波杏子:喜代美の祖母、もと芸者
       

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奈津子(原沙知絵)の雑誌取材は、糸子(和久井映見)の郷土料理が好評で順調に運ぶ。だが、竹谷(渡辺正行)に仕返ししようとした小次郎(京本政樹)のたくらみが元で、最後の最後で大混乱に。一方、三味線の皮を破いてしまった喜代美(貫地谷しほり)も、結局学園祭に出ることを断念。落ち込む喜代美に学校で、思わぬ相談が持ちかけられる。