ひねもすのたりのたり 朝ドラ・ちょこ三昧

 
━ 15分のお楽しみ ━
 

『都の風』 (8)

2007-10-09 07:59:28 | ★’07(本’86) 37『都の風』
脚本:重森孝子
音楽:中村滋延
語り:藤田弓子

   出 演

竹田 悠  加納みゆき:京都の繊維問屋「竹田屋」竹田家の三女
竹田 葵  松原千明 :竹田家の長女
竹田 桂  黒木 瞳 :竹田家の二女

沢木智太郎 柳葉敏郎 :沢木雅子の兄、医学部志望の一高生

沢木雅子  山本博美 :悠の同級生、東京からの転校生
お康     未知やすえ:「竹田屋」の奉公人(悠付きの女中さん)
岩谷     草川祐馬 :葵の踊りの兄弟子
村田     氏家秀和 :東京から祇園祭りを見に来た智太郎の友人
松川     寺下貞信 :「竹田屋」の奉公人(別家支配人)
佐七     國村 準 :「竹田屋」の奉公人(番頭)、桂の夫になるか?
三吉     井上義之 :「竹田屋」の奉公人(丁稚)
笹井     広岡善四郎:「竹田屋」の奉公人(別家)
柴田     亀井賢二 :「竹田屋」の奉公人(別家)

        四方 公 :「竹田屋」の奉公人
        安尾正人 :「竹田屋」の奉公人
        山崎千恵子:「竹田屋」の奉公人
        千田光子 :「竹田屋」の奉公人
        大島里美  「竹田屋」の奉公人(女中さん)
        植田貴嘉子  「竹田屋」の奉公人(女中さん)
  
        アクタープロ
        東京宝映テレビ

竹田 巴     宝生あやこ:三姉妹の祖母、静の母
竹田市左衛門  西山嘉孝 :「竹田屋」の主人、三姉妹の父(婿養子)
竹田 静     久我美子 :三姉妹の母、市左衛門の妻

・‥…━━━★・‥…━━━★・‥…━━━★

祇園祭も終わり、日常が戻ってきたけれど、姉たちとの冷戦は続く。

お姉さんたち、こういうのを「いけず」っていうのか?

そんな中、お康は言葉には出さず、笑顔で悠を励ます。

店では、市左衛門が松川にお小言。
「お前は、別家支配人どっせ! ワシに聞かんでも仕入れぐらい‥」
「金糸銀糸(きんしぎんし)は値が押さえられて蔵に寝かしておくだけの余裕がない‥」

会話で店の経済状態、世相もかもし出すんですね


ある朝、桂が悠を呼びに来る。
葵は友だちからもらったといって、ズボンをはいていたのだった。

「看護婦の学校にこんなかっこで行かはるんやてー」
「悠はこんなズボンはいたら怒られるやろけど、ウチは何も言わはらへん」
「堪忍え、勘当覚悟でやったのに、うちのやること裏目裏目にとってしまう」
「そうや、うちが鉾に上がったらそこで勘当や」(桂)
「あんたにはそんな勇気あらへん」(葵)

「お父ちゃんは一旦決めたことはやりとおす人や。
 都合の悪いことがあってもいい方に解釈しないと、立つ瀬がない」(葵)
「そう言うたら、昔からそうね」(桂)
「老舗の養子根性丸出しや」(葵)

「お姉ちゃん、いくらなんでも自分の親、そう思うなんてみじめや。
 お父ちゃん言ってたえ。自分が先代のホンマの子やったら、お姉ちゃんに継がすって。
 でも、養子っちゅうのは、次の代まで店を預かっているだけやって」

「うちが店、継いだら潰れるいうことですか」(葵)
「で、自分だけが店を守れると思うとんのや」(桂)

「そういう意味と違う」と悠が反論したところで、
静が「にぎやかどすな」と入ってくる。

葵の格好を見て驚くが
葵は「勉強するのに、ちゃらちゃらした格好、でけへん」と、そのまま
靴を履き、店の中を通って、出かけてしまう。

静は「あなた、あなた!あなたからもなんか言ってやってください」と言うが
「こういうのは母親の役目じゃ!」と苦虫を噛んだような顔。
「あんたが鉾に上がったりするから、お父さん、葵が何しても怒られん」と
悠にとばっちりがいく。

市左衛門はお客さんに反物をお見せしていた。
「佐七、秋の新柄お見せして」
佐七は、さらに三吉に指示を出す
「奥の蔵の2階の右から3番目の上の段の反物、持って来て」
「ヘイ」
うわ~、ワタクシ覚えられない

雅子が訪ねてきて、喜ぶ悠。外にでるからちょっと待っていて、と頼む。


ラジオを聞きながら、繕い物をする静と、それを見ている巴おばあちゃま。

上物の大島をほどいて、縫い直している静は愚痴る。
「悠は、だまってびっくりすることするし、葵はつっかかってくるし。
 桂だけや、おとなしいの‥」
そして
「もんぺっちゅもんは、どうやって作るんですか?」 と訊く。


悠と雅子は、六角堂に来ていた。

「兄も心配していたわ。
 ホントはあなたと行きたかったらしいのに、芳子さんがついてきたの」と
祇園祭のことを話す雅子。
悠の顔が「ほんと? そうだったの?」と明るくなる。

雅子は、近所の喫茶店に行こうと悠を誘う。
違反やし、だめ といっても、「お兄さんたちも一緒だし、大丈夫よ」と
ムリに連れて行く。

既に、アツギ堂 に、智太郎と村田はいた。
智太郎に来た手紙について「あの人も、ついに嫁に行くのか」と感想を述べる村田。
「今の俺たちは、そんなことを言ってるご時世じゃない」と智太郎

そこに雅子と悠。
コーヒーを頼んで、祇園祭りのいろいろな顛末を話す雅子。

店内には、岩谷がいて「あれは、確か青いさんの妹さん?」と見ていたが
彼は声をかけるでもなく、出て行った。

会話は続く
「大変なんだな、老舗って」と智太郎
「京都の老舗に養子に入るのはやめような」と村田。

「養子かて簡単になれません。人間らしい気持ちを押さえなあかんことも。
 それを考えると、父の跡を継ごうって思うときもあります」
と、心情を吐露する悠。
「お嬢さん育ちのやんちゃ娘と思っていたけど、見直したな」と智太郎

雅子は、気をきかせて、村田を買い物に誘い、店の外に出る。

2人になった悠と智太郎。
「喉がかわいたから、もういっぱい飲みましょう」という智太郎の言葉に
「コーヒーお願いします 」と大声で頼む悠。

「その調子だ。元気出して。
 来年の夏、来ます。また鉾にあがったところ、見せてください」

微笑みあう2人だった。


(つづく)

『ちりとてちん』 (8)

2007-10-09 07:56:55 | ’07 77 『ちりとてちん』
作  :藤本有紀
音楽 :佐橋俊彦
テーマ曲ピアノ演奏:松下奈緒

語り :上沼恵美子

   出 演

和田喜代美  貫地谷しほり
和田糸子    和久井映見:喜代美の母
和田正典    松重 豊 :喜代美の父、一家で鯖江から小浜に戻り、塗箸職人に
和田小次郎   京本政樹 :喜代美の叔父・正典の弟
緒方奈津子  原 沙知絵  塗箸の取材に来た、フリーライター
和田清海    佐藤めぐみ:喜代美と同姓同名の同級生 エーコ(高校も一緒)
和田正平    橋本 淳 :喜代美の弟
和田静     生稲晃子  和田エーコ(清海)の母
和田友春    友井雄亮  和田エーコ(清海)の兄、ビーコにプロポーズ?
野口松江    松永玲子 :「魚屋食堂」を切り盛りする、順子の母 
音大の教授   キダタロー  ビーコの妄想シーンに登場した音大教授

         小浜市のみなさん
         福井県立若狭高校のみなさん

和田小梅    江波杏子:喜代美の祖母、もと芸者


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「学園祭で三味線ライブをやる!」と決意した喜代美(貫地谷しほり)。一緒に出ることになった清海(佐藤めぐみ)と共に小梅(江波杏子)の元での練習が始まり、三味線の心得がある喜代美は初めて清海に優越感を覚える。ある日店の前で、喜代美は美人フリーライターの奈津子(原沙知絵)と出会う。奈津子は雑誌の取材で喜代美の店を訪ねていた。良いことづくしでついバラ色の人生を夢見る喜代美だったが……。