サンズ・トーク

大阪・キタのお初天神

数日前、ニュースで大阪・キタのお初天神周辺の飲み屋街で、大きな火事があったと聞いた。
その昔、私は大阪で社会人となり、梅田とか天満、桜橋、曽根崎あたりは、その頃、縁の深い土地であった。

そして、「お初天神」なども今、懐かしく思い出す一角に思える。
15年ぐらい前、関西へ行った折、お初天神にまいったことがある。
その時、天神社の一隅に、お初の新しい像が建てられているのを見たのだ。

曽根崎心中 お初徳兵衛ゆかりの地

説明看板があった。
元禄16年4月7日、堂島新地、天満屋お抱えのお初と、内本町手代徳兵衛がお初天神の森で情死し、近松門左衛門により「曽根崎心中」として劇化され、歴史に残る大成功を収めた。

元禄のころには、天神さんは森があったらしいが、いまでは、ちいさな飲み屋、食堂、不動産屋、店屋が限りなくひしめいている。

此の世のなごり 夜もなごり
死に行く身を たとふれば
あだしが原の 道の霜
一足づつに 消えてゆく
夢の夢こそ あはれなれ


誰が告ぐるとは 曽根崎の
森の下風 音に聞こえ
取り伝え 貴賤群衆の 回向の種
未来成仏疑いなき 恋の手本となりにけり

これは近松作の芝居のセリフというが、七五調の節回しで聞いてみたい気がする。

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