サンズ・トーク

ニュージーランド大地震に思う

楽園のイメージだったニュージーランドは、大地震による都市の崩壊、邦人の被災のテレビ報道で、まさに地獄のありさまを目の当たりにしている。
いまだに多数の生死不明者がいて、誰しも早く何とかならんかという思いで一杯だろう。

識者の話では、ニュージーランドは地震国であり、そのため、耐震技術では世界でも先進国のはずだそうだ。

国の第二の大都市の中心部、そしてテレビ会社や教育産業がある7階建てのビルが、エレベーター部分を残して原型を止めぬほど崩壊してしまっている。
思うに、耐震技術では先進国だったのかも知れないが、技術を活用する現実の対処、対策が大甘だったとしか思えない。
煉瓦造りの大聖堂の崩壊はしかたがないにしても、最近建てられたようなビルは殆ど健在なことと比べると、この被害ビルの崩壊は耐震構造ではなかったと思わざるを得ない。

日本は、16年前、阪神大震災を経験している。あの時も背の高いビルがそのまま前面道路に横倒しになった光景を覚えている。
その後、全国的に耐震化が緻密に対策されてきているとは思うが、それでも、も一度見直すことが必要だろう。

今度のニュージーランドの地震被害をみると、あるいはその国の国民性が影響しているかなとも思うのである。
耐震工学などの研究は進んでいる。ところが、国も地方も政治家も公務員も割合おおらかで、詳細なチェックはいまひとつなのではなかろうか。

それに比べると、日本人は古来から割合律儀である。責任意識もあるほうだろう。
人口が多く、競争社会であることが、国民気質に影響しているのに違いない。
社会全体の秩序意識はまだむしろまともなのではなかろうか。
お陰で、公務員も担っている役割には忠実であろうとする。

日本は、政権は全く信頼を失っているが、公務員組織はまだしっかりした仕事をこなしているのではなかろうか。

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