社務所の掲示板に、伊達政宗の言葉として 「この世に客に来たと思えば 何の苦もなし」 という掲示があった。
太閤秀吉が天下を取り、その死後、家康が関が原の戦いの結果、磐石の徳川幕府をつくったが、伊達政宗は、その間ずっと数々の困難を切り抜けつつ、隙きあらば自分が天下を・・・・と画策し続けたのである。
当然、秀吉、家康からは、疑念を持たれ、しばしば危地に立たされたが、才気煥発、難関を切り抜けた生涯だった。
そんな正宗としては、冒険に伴うストレスも大きかったことだろう。
この言葉がどういう状況で、どういう意味で言われたのか、判らないが、私はこう考えてみる。
自分が仕掛けたことで窮地に陥っても、自分はこの世に客に来たんだと思うことで全部を引っかぶる考えを持たなければ、苦に思えないという発想だったのだろう。
そして彼は、大大名として3代将軍徳川家光の世まで生き、70才で畳の上で死んだ。
今、そのときの掲示板の写真をみて、私は思う。
不況が災いして、自殺者が増え、年間3万2千人にもなるという。
世の中、そういう方々、個々には、追い詰められた大変を皆抱えておられるが、思いつめる前に、自分はこの世に旅にきた客人だと思ってみる。
そうしたらどんなものだろうか。
人生行き止まりだと感じていても、何か別な考え方が沸いてくるんじゃないか。
俺は、伊達政宗だ、そう思ってみろ。
寺や神社へ行くと、ときどき、いい言葉を見つけることができる。
最新の画像もっと見る
最近の「人生いろいろ」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事