私は、色彩が氾濫する現代社会の中で、ふと、モノクロ文化も見直してやってはどうかと思いました。
写真は、昔は白黒だった。そういう郷愁めいた思いもあります。
そこで、まず写したのが「猫じゃらし」です。

だれもが記憶あるでしょう。私も子どものころ、穂の毛をにぎにぎして、上へ動くのを遊びにしました。
今でも、孫たちが来ると、孫もこれの穂を取って、お耳をこちょこちょ、お鼻をこちょこちょして遊びます。
雑草でありながら、子どもにも親しめるキャラクターをもっているのです。
そうそう、生物学にご造詣が深かった昭和天皇は、あるとき、雑草とひとからげに括ることに異論ありとして、「雑草という植物はない」と諭されたそうです。