サンズ・トーク

都電荒川線雑司が谷停留所

都電荒川線は今、東京で唯一残っている市電なのだ。
三ノ輪橋と早稲田の間を行き来しているその路線の、雑司が谷付近の初冬の夕景を見た。

電車は、雑司が谷とか鬼子母神のあたりを通っており、ここらは、都心ではいまどき珍しいレトロな、古い、庶民的な町なのだ。
すぐ隣には、池袋とか、目白、あるいは学習院のような近代的、あるいは高踏的な都会があるのだが、その点、雑司が谷は霊園があるせいか、開発からは取り残されて谷間になったような街。
まして、この日、鋭角的な池袋のサンシャインシティに寄ったあとだったので、雑司が谷は一息つける、緊張がほぐれるような感じの街並みだった。



雑司が谷の停留所のサンセット風景。
都心なのに、ビルにさえぎられることもなく、おてんとさまがずーっと沈んでゆくのだ。



同じ雑司が谷の早稲田行き停留所。
四角いパンタグラフとTバー型パンタグラフがあるね。



隣の鬼子母神停留所付近。
踏み切りの向こうは古色蒼然とした商店街で、それをずっと行くと高田、大久保、そして新宿となる。

夕方だったので、雑司が谷の霊園には寄る気がしなかったが、あとで、文人も多く眠っていると知った。
小泉八雲、泉鏡花、夏目漱石、竹久夢二、永井荷風、サトウハチロー、東郷青児。

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