ところが、今年は、随分遅れて、10月になってから咲きました。
花は、遅まきながら、印旛沼のほとりに咲いていました。
夏が暑く、残暑が続いて、彼岸花の球根が彼岸どきを見誤ってしまったのでしよう。
私は、彼岸前後にはこの花を見て、父を思い、母を偲び、もろもろの過ぎし日を思い遣る気持ちに浸るのですが、今年の彼岸花は遅かった。
彼岸花がこんなに遅かった記憶は、私にはおよそなかったのでした。
ところでこの日、田圃で稲架(いなはさ)を見ることができました。
今、多くの水田の稲作は、機械化されて、ハーベスターで自動的に稲を刈り、籾だけを収穫します。
稲藁はその場で裁断されて田に返されるのです。
この田は、機械でなく、手刈りされ、そのまましばらく天日干しされるのです。
天日干しされると、籾が日に当たってなお熟成されるとかいいます。
この農家は、機械に頼らず、鎌で、手で刈り取り、はさにかけて、手塩にかける方法を取っているのでしょう。
あるいは、いまどき、稲藁がないので、藁を残したいのかも知れません。
今年は、米は豊作らしいが、こういう風景を見ると、農家の方々のご苦労を感謝したい気持ちになったりするのでした。
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