サンズ・トーク

伊豆高原での一泊

最近、飛行機代や新幹線代が、殆どただになるみたいな値段の旅行社のパック商品が目につく。
ホテルは、会員制ホテルでも同様だが、単体の営業としてこれに対抗せねばならないので、大変なのだ。
エクシブ伊豆に泊まる前から、格安パック商品にたいするホテルの対抗策を考えていた。


写真は、フレンチレストラン「サントロペ」のメニューの和牛ほほ肉のブルギニオン風。

リゾートホテルの場合、お客さんは、仕事じゃなく楽しみとか、リフレッシュに来られる。まして、会員制なら、リピーターが殆どである。
それでも、期待していなかったプラスアルファの何かがあれば、それだけで好印象に繋がる。
いくら来馴れたホテルでも、何かサプライズがありたいものだ。
何も感動がなくて、泊まって食べて寝た、だけなら、それはホテルとして、競争に勝ち残れない。

それと、笑顔、明るく快活な応対、説明。
サントロペでの夕食コース料理のとき、前采の前に、「メニュー外なのですが、料理長から別な一品を差し上げます」とあって、金目の燻製の小鉢が出された。
ちょっとしたことでも、お客様への気くばりが嬉しい。
ウエイターソムリエのウイットある一言から、ディナーが、ワインがするすると進んでいったのである。
お客様が、自分を尊重してくれていると感じられるようなサービスの演出が工夫されていた。

また、ホテルの印象として、人員を絞っているという感じを客に与えないことが大事だろう。貧乏くさいのはリゾートらしくない。このご時勢だからという言い訳は禁物。
ここみたいに、ロビーでも、エレベーターや廊下でも、笑顔で一人ひとりに挨拶されると、賑わっているなという安心感も持てるのである。

この日は2月下旬の平日だったが、客が結構入っていた。そう、会員美食会イベントがあって、本社から私懇意の内山常務・総料理長が来られていた。
ブティックショップが意外に混んでいた。良く売れていた。値ごろが飛び切りじゃなく、まあリーズナブルだった。
(と、夫人たちがいっていた。私はこの方面不調法なので。)
会員制ホテルのよいところは、ここだけじゃないが、お客同士が自然に「こんにちは」と挨拶を交わすこと。

このホテル、会員サービスについては、まさに練達のゾーンに入っているような感を受けた。
こういう雰囲気を、堅実に守って続けることが大事なのだろう。

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