サンズ・トーク

棟割り飲み屋を見た

南栃木に真岡という地方都市があって、長蓮寺というお寺に詣でました。
ご本尊は大きな弁天さまです。

ところでこのお寺の駐車場の横の路地を見ると、飲み屋が5軒、棟割り長屋のように並んでいます。
看板も申し合わせたように並べて出しているのです。



バス旅行の途中で、昼食後だったので、店などの様子はちっともわかりません。
でも、外見をみたところ、いずれも営業している風なのです。

5軒のママさんが飲み物を用意し、あて(突き出し)を工夫し、媚びを競い、やっておるみたいなのです。
プクプク、ひでこ、だんらん、たぬき、和。
5軒中3軒にアサヒスーパードライの黄色の看板があります。
周辺を見渡しても、別にちっとも歓楽街という感じはないのです。

ドアを開けてみるか、のれんを掻き分け引き戸を引いてのぞいてみるか。
でも、こんなところでも、いちげんさんなら入りにくい、選びにくい。
どうせ、同じスペースなんだろう。
別に面白くもねーや、とも思えるのです。

そうでも、みくびってはならねー。
それぞれ、いろいろ、それこそ、ストーリーを抱えているんだろう。人生のコンセプトがあるんだろう。
そう思いつつ、バスに乗り込んだのでした。

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