善光寺の正面大通りに、牛が飾ってあり、そのいわれが書いてありました。
昔、善光寺から東へ十里の信濃の国小県群に、強欲で信仰心が薄く、善光寺に一度もお参りしたことがないお婆さんが住んでいました。
ある日、お婆さんが川で布をさらしていると、不意に一頭の牛が現れ、角に布を引っ掛けて走り出しました。
お婆さんは、布を取り戻したい一心で牛を追いかけ、善光寺までやってまいりました。
牛は善光寺の境内に飛び込むと、ふっと姿を消してしまいました。
そして、牛が持ち去った布は善光寺如来さまのお厨子の前にありました。
牛の正体は善光寺様の化身だったのです。
お婆さんは、自分を善光寺さまへ導いてくださった仏様に感謝し、以来、信心深くなって極楽往生を遂げました。
とのことでした。
フームなるほどとは思ったのでしたが、あまりドラマティックではないねえ。
(強欲で信仰心の薄いお婆さんというのは、ありそうな話ですが。)
この帰途、高速に乗ったら「姨捨」という地名がありました。
これのほうが、ストーリーとしては愛と人生苦の葛藤があって、今風の社会派ドキュメンタリイになりそうじゃないかなと思ったものでした。
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