先日お亡くなりになった映画評論家の水野春郎(はるお)さん、新聞やネットで見た訃報の記事で、私はハタと頭を抱えてしまいました。
「本名が違う」
ま、そういうことは芸能人だけでなく、あっても不思議ではありません。頭を抱えたのは、本名が2つ(違う)記載があったからです。
ほとんどの報道では、「水野春郎、本名水野和夫」となっていました。それが、毎日新聞だけは「水野春郎、本名山下奉大(ともひろ)」とあったのです。
それぞれ違う「本名」を掲載してありますが、もう一方の名前に言及しているものはありませんでした。当然、どっちかが「ガセ」だと思ってしまいます。ないしは、調査不足か。。。
「Wikipedia」で答えが分かりました。
<出生時の本名は水野和夫(みずの かずお)。通称・マイク・ミズノ (Mike Mizno) としても知られている。>
マイク・ミズノ、これは私は知りませんでした。でも、本名が同じ姓の「水野」で、名前が「和夫」のところを印象深い名前に変えて「春郎(はるお)」にしたとすれば、これは十分納得がいきます。
<なお山下奉文陸軍大将への尊敬の念とシベリア超特急シリーズへの愛着から、(戸籍における)本名を山下奉文陸軍大将と一文字違いの山下奉大(やました ともひろ)に改名した。>
このくだりには、
「はぁ~、そういう事情だったの」
と、事実解明できてホッとした気持よりも、まったく思いがけない理由から、名前はおろか姓までも変えてしまったということに、驚きを隠せませんでした。
「戸籍名って、そんなに簡単に変えられるの?」
私だけでなく、誰しもそういう疑問を持つはず。
そしたら、「誰でも、どんな理由でも99%の確率で改名できる」と、「戸籍改名のススメ」なんていうホームページまであって、これじゃあ、自分自身のアイデンティティがどこかへ吹っ飛んでしまうんじゃないか、というような事実にビックリ仰天しまいました。
思えば、明治維新あたりまでは、人は、自分の名前を簡単に変えることが出来たんですね。「桂小五郎」が「木戸孝允」であることは有名ですが、このお方、この二つにとどまらず、命を狙われ続けた幕末には、「新堀松輔」「広戸孝助」など10種以上の変名を使用したらしい。。。
苗字も、15歳までは「和田」、その後「桂」を名乗り、「木戸の姓は藩主毛利の殿様から授かったものとか。。。
もうこうなると、自分が誰であるのかは、自分の名前では区別がつきません。「私は私」と思うしかありませんね。
老舗旅館や豪農などでは、当主が代々家名(屋号)を継ぐということがあります。これなどは、本人のみならず、近隣在所の全てがその名前でそこの当主であることを認識しますから、まあ、本人も含めて余り混乱することはないでしょう。あとは、「慣れ」の問題です。
「鈴木一朗」が「イチロー」として活躍すれば、もはや「彼」は「イチロー」そのものなわけで、今さら「鈴木一朗」といわれても、一度「ああ、あのイチローのことね」と翻訳しないとピンとこないくらいです。
もし本当に(私は今イチ信用していない)創氏改名がそんなに簡単に行えるものだとするなら、例えば、犯罪を犯して服役し、ま、「お務め」を無事に果たして出所したとします。以前の名前のままだと世間に知られてしまうから、ってんで、勝手に創氏改名する者も出てくるんじゃないかと。。。ふと、そんな心配が胸をよぎりました。
・・・などと、いろんなことを考えされてくれた水野春郎こと、水野和夫さん、いや山下奉大さんになったんでしたね、故人の冥福を心からお祈り申し上げたいと思います。
いやぁ~、水野さんって、本当にユニークな方ですね。では、安らかにお眠り下さい。
「本名が違う」
ま、そういうことは芸能人だけでなく、あっても不思議ではありません。頭を抱えたのは、本名が2つ(違う)記載があったからです。
ほとんどの報道では、「水野春郎、本名水野和夫」となっていました。それが、毎日新聞だけは「水野春郎、本名山下奉大(ともひろ)」とあったのです。
それぞれ違う「本名」を掲載してありますが、もう一方の名前に言及しているものはありませんでした。当然、どっちかが「ガセ」だと思ってしまいます。ないしは、調査不足か。。。
「Wikipedia」で答えが分かりました。
<出生時の本名は水野和夫(みずの かずお)。通称・マイク・ミズノ (Mike Mizno) としても知られている。>
マイク・ミズノ、これは私は知りませんでした。でも、本名が同じ姓の「水野」で、名前が「和夫」のところを印象深い名前に変えて「春郎(はるお)」にしたとすれば、これは十分納得がいきます。
<なお山下奉文陸軍大将への尊敬の念とシベリア超特急シリーズへの愛着から、(戸籍における)本名を山下奉文陸軍大将と一文字違いの山下奉大(やました ともひろ)に改名した。>
このくだりには、
「はぁ~、そういう事情だったの」
と、事実解明できてホッとした気持よりも、まったく思いがけない理由から、名前はおろか姓までも変えてしまったということに、驚きを隠せませんでした。
「戸籍名って、そんなに簡単に変えられるの?」
私だけでなく、誰しもそういう疑問を持つはず。
そしたら、「誰でも、どんな理由でも99%の確率で改名できる」と、「戸籍改名のススメ」なんていうホームページまであって、これじゃあ、自分自身のアイデンティティがどこかへ吹っ飛んでしまうんじゃないか、というような事実にビックリ仰天しまいました。
思えば、明治維新あたりまでは、人は、自分の名前を簡単に変えることが出来たんですね。「桂小五郎」が「木戸孝允」であることは有名ですが、このお方、この二つにとどまらず、命を狙われ続けた幕末には、「新堀松輔」「広戸孝助」など10種以上の変名を使用したらしい。。。
苗字も、15歳までは「和田」、その後「桂」を名乗り、「木戸の姓は藩主毛利の殿様から授かったものとか。。。
もうこうなると、自分が誰であるのかは、自分の名前では区別がつきません。「私は私」と思うしかありませんね。
老舗旅館や豪農などでは、当主が代々家名(屋号)を継ぐということがあります。これなどは、本人のみならず、近隣在所の全てがその名前でそこの当主であることを認識しますから、まあ、本人も含めて余り混乱することはないでしょう。あとは、「慣れ」の問題です。
「鈴木一朗」が「イチロー」として活躍すれば、もはや「彼」は「イチロー」そのものなわけで、今さら「鈴木一朗」といわれても、一度「ああ、あのイチローのことね」と翻訳しないとピンとこないくらいです。
もし本当に(私は今イチ信用していない)創氏改名がそんなに簡単に行えるものだとするなら、例えば、犯罪を犯して服役し、ま、「お務め」を無事に果たして出所したとします。以前の名前のままだと世間に知られてしまうから、ってんで、勝手に創氏改名する者も出てくるんじゃないかと。。。ふと、そんな心配が胸をよぎりました。
・・・などと、いろんなことを考えされてくれた水野春郎こと、水野和夫さん、いや山下奉大さんになったんでしたね、故人の冥福を心からお祈り申し上げたいと思います。
いやぁ~、水野さんって、本当にユニークな方ですね。では、安らかにお眠り下さい。
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