昨日の毎日新聞テレビ欄、番組の解説をする「視聴室」のコーナーを眺めていて、ふと「おや?」と思いました。
番組名が、「錠のかかった部屋」というもの。
かけるのは「錠」ではなく、「鍵」じゃなかったか?
今の時代、鍵をかけるときの鍵穴は直接扉や抽斗(ひきだし)に開いています。ひと昔前までは、鍵穴は錠前とセットになっていました。時代劇などで、土蔵の重い扉にはでっかい錠前がついていて、頬被りした泥棒が鍵穴をゴチョゴチョやって錠前を外して中に入り込む・・・といったシーンがありました。
「錠」は、「掛ける」と「外す」がワンセットですね。。。
でも、昔は、「錠をおろす」とも言ってたような気がします。
「おろす」のは、「掛ける」ほうか「外す」ほうか??
次第に「?」の数が増えてきます。ここらでちゃんと調べたほうがよさそうです。
■じょう【錠/鎖】
[名] 1 他人に開けられないように、ドア・引き出し・金庫などに取り付け、鍵(かぎ)で開閉する装置。「―を掛ける」「―をはずす」 2 (錠)錠剤。「ビタミン―」 [補説]1は本来「鎖」であるが、...
■じょう【錠】
[常用漢字] [音]ジョウ(ヂャウ)(呉) 1 戸締まりなどに用いる金具。「錠前(じょうまえ)/施錠・手錠・尾錠(びじょう)」 2 粒状に固めたもの。「錠剤/糖衣錠」 [補説]1は日本での用法。
(以上、「デジタル大辞泉」からの引用)
ここでは、「錠剤」(タブレット)のほうは外すことにします。
はは~ん、「錠」と言っても、「装置」としての「錠」と、「金具」としての「錠前」の、2通りの意味があるんだな、と気がつきました。つまり、「錠」という装置(システム)の前のほうにぶら下がっているのが「錠前」なんだ。
「錠をおろす」のほうも調べてみました。
■錠(じょう)を下(お)ろ・す
1 しっかりと鍵を掛ける。「金庫の―・す」
2 他を受け入れず、かたくなになる。「心に―・す」
(同じく、「デジタル大辞泉」からの引用)
そうか、「おろす」のは「掛ける」ほうだったんだ。
「おろす」は、錠前を「ぶら下げる」(セットする)という意味かな?
面白かったのは、「錠」をgoogleで検索したとき、最初に出てきたのが「鍵(道具)」で、その次がなんと、「宍戸錠」だったこと。さすが錠さん、たいしたもんだ。
話が遠回りしましたが、以上の調査(?)の結果、新番組「錠をかける部屋」は、やはりオカシイことが分かりました。
新番組「錠のおりた部屋」
これなら文句ありません。
ところが、今朝の新聞のテレビ番組欄の左下に、「錠」は「鍵」の誤りだったという訂正文が載っていたんですね。
私は、「錠」を残して、「かける」を「おろす」に直したのですが、本当は「錠」が「鍵」の間違いで、「かける」ほうが残るのでした。残念無念。。。
でも、どうして「鍵をかける」が「錠をおろす」よりイイんだろう???
ほら、ついに「?」が3つになってしまった。
まず、今の時代、「鍵」はあっても「錠」はほとんど見かけない。「錠前」なんて死語になってしまいました。だから、宍戸錠さんが2番目に検索されてしまうんだ。。。
もうひとつ思ったのは、語感です。
「kAぎのkAかった部屋」
「じょOのOりた部屋」
母音の響きが、「A」と「O」では明るさがまるで違う。「鍵のかかった」は↑、「錠のおりた」は↓、そんな感じがしませんか? やはり、新番組のタイトルとしては「鍵のかかった」ほうが良さそうです。
いずれにしても、「錠をかける」は日本語の用法としてはオカシイことが分かったので、新聞の常套手段、「おわびして訂正します」に納得することにいたしました。
番組名が、「錠のかかった部屋」というもの。
かけるのは「錠」ではなく、「鍵」じゃなかったか?
今の時代、鍵をかけるときの鍵穴は直接扉や抽斗(ひきだし)に開いています。ひと昔前までは、鍵穴は錠前とセットになっていました。時代劇などで、土蔵の重い扉にはでっかい錠前がついていて、頬被りした泥棒が鍵穴をゴチョゴチョやって錠前を外して中に入り込む・・・といったシーンがありました。
「錠」は、「掛ける」と「外す」がワンセットですね。。。
でも、昔は、「錠をおろす」とも言ってたような気がします。
「おろす」のは、「掛ける」ほうか「外す」ほうか??
次第に「?」の数が増えてきます。ここらでちゃんと調べたほうがよさそうです。
■じょう【錠/鎖】
[名] 1 他人に開けられないように、ドア・引き出し・金庫などに取り付け、鍵(かぎ)で開閉する装置。「―を掛ける」「―をはずす」 2 (錠)錠剤。「ビタミン―」 [補説]1は本来「鎖」であるが、...
■じょう【錠】
[常用漢字] [音]ジョウ(ヂャウ)(呉) 1 戸締まりなどに用いる金具。「錠前(じょうまえ)/施錠・手錠・尾錠(びじょう)」 2 粒状に固めたもの。「錠剤/糖衣錠」 [補説]1は日本での用法。
(以上、「デジタル大辞泉」からの引用)
ここでは、「錠剤」(タブレット)のほうは外すことにします。
はは~ん、「錠」と言っても、「装置」としての「錠」と、「金具」としての「錠前」の、2通りの意味があるんだな、と気がつきました。つまり、「錠」という装置(システム)の前のほうにぶら下がっているのが「錠前」なんだ。
「錠をおろす」のほうも調べてみました。
■錠(じょう)を下(お)ろ・す
1 しっかりと鍵を掛ける。「金庫の―・す」
2 他を受け入れず、かたくなになる。「心に―・す」
(同じく、「デジタル大辞泉」からの引用)
そうか、「おろす」のは「掛ける」ほうだったんだ。
「おろす」は、錠前を「ぶら下げる」(セットする)という意味かな?
面白かったのは、「錠」をgoogleで検索したとき、最初に出てきたのが「鍵(道具)」で、その次がなんと、「宍戸錠」だったこと。さすが錠さん、たいしたもんだ。
話が遠回りしましたが、以上の調査(?)の結果、新番組「錠をかける部屋」は、やはりオカシイことが分かりました。
新番組「錠のおりた部屋」
これなら文句ありません。
ところが、今朝の新聞のテレビ番組欄の左下に、「錠」は「鍵」の誤りだったという訂正文が載っていたんですね。
私は、「錠」を残して、「かける」を「おろす」に直したのですが、本当は「錠」が「鍵」の間違いで、「かける」ほうが残るのでした。残念無念。。。
でも、どうして「鍵をかける」が「錠をおろす」よりイイんだろう???
ほら、ついに「?」が3つになってしまった。
まず、今の時代、「鍵」はあっても「錠」はほとんど見かけない。「錠前」なんて死語になってしまいました。だから、宍戸錠さんが2番目に検索されてしまうんだ。。。
もうひとつ思ったのは、語感です。
「kAぎのkAかった部屋」
「じょOのOりた部屋」
母音の響きが、「A」と「O」では明るさがまるで違う。「鍵のかかった」は↑、「錠のおりた」は↓、そんな感じがしませんか? やはり、新番組のタイトルとしては「鍵のかかった」ほうが良さそうです。
いずれにしても、「錠をかける」は日本語の用法としてはオカシイことが分かったので、新聞の常套手段、「おわびして訂正します」に納得することにいたしました。
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