市民の憩いの場 宮崎県西都市「まちなかギャラリー夢たまご」ブログ

宮崎県西都市小野崎1丁目76番地 電話0983-42-0027 入場無料 月曜休館

第43回 「西都地区書初め展」

2014年01月22日 | 展覧会情報
西の都あたりの朝は霜で真っ白という日が多い昨今ですが、
そこは南国のこと。日毎に春の訪れの予感が…
先日はこの地域での風物詩とも言える、畦焼きがありました。
陽だまりにホトケノザも咲き、コブシはとっくに蕾をふくらませはじめていますし

この時期になると「啓蟄(けいちつ)」という言葉が浮かびますね。
啓は「ひらく」、蟄は「土中で冬ごもりしている虫」の意味。
大地が暖まり冬眠していた虫が春の訪れを感じて、穴から出てくる頃のこと
調べてみますと3月5~6日頃で、
日本人が「さぁ働くぞ!」と意気込み始める日のこと、ともありました。
まだまだコタツから足が抜けない寒さではありますが、
よしと、夢たまごにお出かけになりませんか。
今週は墨の香りも気高く、書道展を開催中です。

第43回 「西都地区書初め展」
     併設:「西都市書道協会会員展」


展示期間:1月21日(火)~1月26日(日)
開館時間:10時~17時 (最終日は16時まで



    

西都市にお住まいの師範の方々(協会員)と、
お弟子さんである小中学生の作品を展示してあります。
生徒の作品は市内の各小中学校のほとんどと、近辺の学校から勢揃い。
毎年1月は心新たに書初めをするのですね

1年生の頃から学びはじめたお子さんもこんなに元気に綺麗に
市長賞や特選などの作品も沢山。



中学3年生ともなるとガラッと変わるのが見てとれますね。
近づいて一字一字を目でなぞってしまうほどの美しさに


そして、師範の方々の出展者(敬称略)

佐藤瑞石(西都市書道協会会長)・長友瑞枝(星苑)・緒方美津子(梅香)
橋口喜久代(玉舟)・野上梨奈 の皆さん


佐藤瑞石・作 「忘機」
釈文に「世俗の利害から離れる」とありました。



野上梨奈・作
池塘(ちとう)とは池のつつみのこと、と聞きました。
釈文には「池塘春草を生む」と。




緒方梅香・作 「種田山頭火句」
今回は句に挑戦しました、と緒方さん。


「心が落ち着かなかったり、気持ちに余裕がなかったり…そんなとき書くと
行間が詰まったり、うまく書けないものですよ」
「行き詰まって書くのをやめていると、やがて無性に書きたくなるのです」
「忙しくて筆を執ることが出来ないと、書きたくて書きたくて」
書に悩み、また書に救われ。
恋人のようなものでしょうか…
生きる支えなのでしょうか…
「紙の厚さや質などで仕上がりも違ってきます。
墨も生きているんですね~」と話して下さいました

皆様のご来場をお待ちしております



次回の展示会のお知らせ

展示会名 : 西都市美術協会 小品展

展示期間 : 1月28日(火)~2月2(日)


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