最近はQuizKnockの動画ばかり見ている
ナイスガイと山上くんが好き
銀河鉄道の夜は何度も読んだことあるのに
レールが7つだとか
アルビレオのところだけサファイアとトパースとがカタカナとか
まったく気付きもしなかったな
私もアルビレオのくだりが一番好きかもしれない
もう話自体はだいぶおぼろげなのに
サファイアとトパースが重なって緑いろになるところ
一番印象に残っていた
あすこはね
無意識に自分の中の最も美しい青と黄と緑をイメージして読むよね
それが文学のいいところ
韻律だけじゃない
表記の魔法もかけられてたんだなあ
そりゃそうだよね
推敲の鬼だったもの
意図がないわけないじゃないか
私が詩的表現として無意識にスルーしていたようなところも
読みづらいものは読みづらいと
ちゃんと言語化してくれて
それをいたずらにいじるのではなく
ちゃんと読み解いてくれて
こんなに深く熱く語ってくれたら賢さんもうれしかろう
繰り返し読んでいても気付かないことはたくさんある
一度きりでも深く読めば得るものはたくさんある
今まで興味のなかった作品だとしても
真剣に向き合うことで
自分だけの唯一無二の読書体験になる
それを鮮やかに示してくれた
ナイスガイの読み方は本当に素敵だと思った
詩を読んだらどんな感想を抱くのか聞いてみたいな
チャットで青森挽歌と書いてた方と握手したい
あと真空溶媒とか春と修羅とか
賢さんは理系の文学者だったから
というかオールマイティになりたかった人だけど
そもそも理系の知識がある人が読んだらどんな印象を持つのだろう
私には絶対体験できないことだから教えてほしい
雨ニモマケズとクラムボンだけの人じゃないんだよ
よだかの星もあるかな
童話としては雪渡りも完成度高いよね
意外と教科書載ってたな
永訣の朝もね
方言が面白いだけじゃないんだよ
蒼鉛はビスマスって知ってましたか
蒼といいつつ実際の色は赤っぽいと
雪が降る日の空は赤いことがあると知ってましたか
灰赤紫色の空から真っ白な雪が降ってくる光景を見たことがありますか
兜率の天の食はアイスクリームだったんですよ
川と鉄道の組み合わせは北上川と岩手軽便鉄道ですね
いろんな詩に登場しますよ
でもね賢さんの胸には
流れたり
みたいな川も流れていてね
宗教はね
賢さん自身は熱心な法華経の信徒だったけど
キリスト教も趣味で学んでいたよね
オツベルと象
サンタマリア
教科書によってはあれも載ってるかな
春と修羅の序文
堂々としてカッコイイよね
第二集のテンションの落差を知ったらどう思うかな
薤露青の美しさ
全部消しゴムで消されていたのを復元したエピソードも込みで
あすこの田はねえ
昔モチーフになったドラマ見たことあったな
あれもそこそこ有名なフレーズ
暁穹への嫉妬
破れし少年の歌へる
ただ好きなだけ
あとそうだ原体剣舞連
みんな大好き風の又三郎みがあるよ
一度こっちの書き出しをクイズにしてみませんか
ああ
語りたいことが溢れ出す元オタク
岩波文庫版っていまだにブルカニロ博士出てくるのか
地味に一番の衝撃だった
昔父の本棚から銀河鉄道の夜を引っ張り出して読んだこと
大学生になって自分で新潮文庫版を買って読んで違和感を覚えたこと
それがブルカニロ博士の一切出てこない第4稿であったこと
などを知った時もたいそうな衝撃だったが
昔は編集者によりいろんな稿がごちゃまぜになった本が流布していた
みたいなことを解説で天沢退二郎先生が書いておられたので
じゃあ父の本もそれだったのかな
それはそれである意味貴重だったかも
なんて思ってたのに
まさかのあえての第3稿だったのか
考えてみれば天下の岩波文庫様がそんないい加減な状態をいつまでも放置しておくわけがない
もしかしたら父の本と今出版されている本で若干構成が違うことはあるかもしれないが
須貝さんのお話を聞くと第3稿を出版し続ける意義は十分あると考えさせられる
もしブルカニロ博士にまったく出会わず最初から第4稿だけを読んでいたら
私も理解や印象が変わっていたのかな
この年齢になっていまだにこんなどえらい驚きや発見に遭うなんて
だから宮沢賢治はおもしろい
まあそれもこれも賢さんが同じ原稿用紙に書いては消して推敲しまくったせいなんだけどね
そのせいで後世の研究が大変なのほんとウケる
正直字もきたねえし書き間違いも多いし
でもそれでも研究したくなっちゃう魅力があるんだよね
ファンもそんなところを含めて愛している
頭の中で映像化しづらいというお話もされていたけど
片山愁さんの漫画を貸して差し上げたい
まだ実家にあるはず
思えば子供の頃に生誕100年があって
まだ元気だった近所の本屋でも大々的にフェアをやって
宮沢賢治関連のいろんな書籍が並んで
なんか絵が綺麗だし漫画だしと何気なく買ってみたらとてもよかった
今考えるとあの漫画のおかげで大分理解を助けられていたんだな
するっと読めちゃうからなかなか気付かないけど
実はものすごく原作に忠実なんだよね
のちのち読み比べてびっくりした
もちろん端折っているところもあったし
原作で曖昧なところは描写が難しかったことと思う
描き込みや演出がシンプルに感じた部分もあったけど
あとで原作を読み返したときに自分なりの解釈を邪魔しない
ちょうどいい塩梅だったなって
今思えば相当丁寧に考えられていたんではないか
なにより雰囲気がよかったなあ
銀河鉄道の夜に期待する美しさや悲しみが素直に満たされた
あの本屋ももうなくなっちゃったな
なんていう宮沢賢治にまつわる個人的な思い出がぶわっと蘇って
普段はQKの動画見て笑ってるだけなんだけど
あまりの懐かしさにリアルにちょっと泣いたので書き残したくなった