惠子が、倒れたァ!! くやしい! くそっ!

果たして、この先どうなるのか。そのドキュメント。

楽観論者の惠子。人一倍心配性の私。

2014-01-28 12:41:33 | ケイ子、倒れる。

1月27日・月曜日

「限度額適用認定書」を取得して、お昼に、病院へ行く。

惠子がiPADで検索し、何かを真剣に見ている。
あの家がまだあるか、聞いておいて。
以前、房総に見に行った別荘の事である。唖然とする。

これからは房総の田舎に住んで。
野菜を作って暮らす。
そうする。

ゆっくりと、しっかりした口調で宣言する。
知らない人が聞いたら、まぁ、お金持ちなんだ。とうらやましがるだろう。


ここの入院費、これからの治療費・介護費。それさえ心許ないのに。


いや、絶対うまくいく。いいことがある。心配するな。手首を振りながら言う。

楽観論者の惠子。人一倍心配性の私。


確かにこれまで何度か、惠子の信じる奇跡が起きた。
そして、何の心配もない、幸せな時があった。

でも、それもつかの間。いつも信じられないような不運がやってきた。

秤に掛けるなら、不幸な時間の方が倍ほど長いような気がする。
私の人生。

今日のリハビリで、よくなっていると褒められたと喜ぶ。

惠子、ガンバレ。


こんな私でも、愛してる? 夫婦って、何だ。

2014-01-28 09:29:33 | ケイ子、倒れる。

1月26日・日曜日

実は、救急車で運ばれそのまま入院した惠子と私は、夫婦ではない。
私と惠子は、一昨年暮れに離婚している。

運が悪いことが続く。姓を変えたと言い出し、
旧姓に戻るために、彼女が離婚届を出した。だから法律的には他人。


病院ベッドの横にいても、これから私が介護するのだろうなぁ。

ボーッと、まるで人ごとのようにしか思えない。

こんな私でも、愛してる?

寝返りを打てない体。首を傾け、絞り出すような声で聞いてくる。
一瞬、ギクっとする。


逃げるのなら、逃げられる。法的には何のとがめもないはずだ。

一体、夫婦って、なんなのだ。


正直、この信じたくない悪夢のような状況から逃げ出したい。不安、絶望。


すべての始まりは、あの救急車のサイレン。
アタマの中でワゥ~ン、ワゥ~ン、こだました。


この先どういう展開が待っているのだろうか。