趣味と職

お菓子作りが好きでも、パティシエになりたいとは思わない。
それと同じように、走行中の電車がトラブルに見舞われたら、車掌がどのような対応するか見てみたいがために、置き石をしてしまう鉄道マニアも、警察の無線を傍受したいがために高価な機材を購入する警察マニアも、その職に就いてみたいと思ったりはしないんだろうか。
だけども、料理教室や裁縫教室を開いている人は初めは趣味だっただろうと思う。

好きな仕事ができるってのはうらやましい。
それも、他の仕事やりながら、あっさり本を出してしまった人なんかみてると、うらやましいっていうか、ねたましい。

……そんなこといってる場合じゃないんで、ワープロに向かう。
６月末までに３作書くことを決めてある。
この年齢でこのテーマはどうなんだ？
300枚の規定に連作短編はどうなんだ？
受賞作の傾向は？
もう、ぶつくさ悩んでいる暇などない。
どうせ、期限がなければなにも書けないんだから。
習作を量産していこう。
趣味で終わらせてなるものか！