sachiclinic's blog

すこやかな毎日を迎える日のために

患者さんの体験記

2019-03-19 22:12:44 | 毎日の診療
さちです。
患者さんから、体験記をいただきました。
ご紹介します。

40代の女性からです。
皮膚に塗って良い物とか、塗って皮膚がきれいになるとか、
そういうのは全く余計なことなんですね。

患者さん達は、同じ体験をした患者さん達のお話しをきいて、
どんどんと変わっていかれたり、良くなっていかれたりされます。
人と人のつながりは、こういう事なのかなぁ。

*******************************
「ぬっても治らん!」

私のアトピー歴は長い
特に手の症状は、10数年間一度も治ったことがない。
主婦だから仕方ないと、半分あきらめていた。

化粧水、クリーム、〇〇エキスいりジェルなどなど、
ありとあらゆるものを試した。
全て合わなかった。

いつしか手袋で手を隠すようになった。
でも治ることをあきらめたわけではなかった。
治った人と治らない私。
何が違うんだろう。

土曜日のアトピー会(サロンドアト)に参加した。
そこで、患者の皆さんからいろいろなお話しを聞いた。
私とは、すべてが逆!!!
お話しの内容も、表情も、着ている服も、全て違う。
集まった方は、自分がアトピーであることを素直に受け止め
「アトピーで何が悪いの。アトピーでいいでしょ」
とそのままで生活されていました。

フルオープンで、颯爽として見えました。

自分のアトピーを隠そう、隠そうとする生き方、
そのために私のアトピーが大きくなり、治りにくくなり、
長引いていたことに気が付いた。


ある日、診察室で
「何も塗らないのに、だいぶなおって来たみたいです。」と私。
「何も塗らないから、治ったのよ」と先生。
あっ、そうなんだ!とすごく素直に納得した瞬間だった。

まだまだ完治とは言えないけれど、治り始めたアトピーを実感しています。
今年の春には、ブラウスを腕まくりをして風を切って歩きたいなとわくわくする。
「良くなってきてますねー。きれいな肌色になってます。」
と励まされる言葉を糧に、何も塗らずにシンプルにやっていきたい。

「気持ちの持ち方」で生活を見直すことができた。
シンプルに、余計なことを止めていった。
余計なことをしないことの、大切さに目覚めた。
この気付きが、私のアトピー治療の大きなターニングポイントになった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3月の歩こう会のお知らせ | トップ | サロンド・アト 3月23日 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

毎日の診療」カテゴリの最新記事