sachiclinic's blog

すこやかな毎日を迎える日のために

マラソンデビュー (前篇)

2015-03-30 10:58:02 | 日記
患者さんからの体験メッセージ

私は、ステロイド歴30年を越えるステロイド依存症患者でした。
ステロイドを塗っている時は、汗をかくことは良くないと思っていてなるべく汗をかかないようにしていました。
それが今は『汗は天然の化粧水』汗をかくために毎日運動をしています。
そして、とうとうマラソン大会に出るまでになったのです
そこまでに至る私の道のりを読んで頂けると嬉しいです。

子供の頃からアトピーでずっとステロイドを塗っていました。
大人になってからもずっと…。今までに脱ステロイドをやってみたこともあり過去3回脱ステ失敗しているのです。
ステロイドを塗っているのに調子が良くならず、このままで良いのかという不安もあり今度こそ!と4回目の脱ステに挑戦することにしたのです。
今までとは気合いが違いました。

3年前の夏、始めは皮膚科には通わず漢方の先生にお世話になりながら脱ステをしたのですが、全身浸出液まみれになるのはもちろん、色々なことが身体の中でおきていました。
首を動かすことも歩くことも出来ず、夜は眠れず身体の倦怠感は半端なく、人相は変わり果て鏡を見ることはなくなりました。
一歩も外には出ず誰にも会わず2ヵ月を過ごしました。
どうにも状態が悪く、他の病気も併発する寸前。
そこでようやくさち皮膚科に駆け込むことになったのです。
さち先生は私を見るなり大阪の阪南中央病院に入院するようにおっしゃいました。
通院するとか豊富温泉に行くとかの選択肢はなく即入院です。
それほどの重症患者だったのです。

入院待ちをする間、さち皮膚科に通院し色々なことを教わりました。
主に生活習慣の見直しで、ダルくても朝には起きて午前中に散歩をするとか、水分制限をするとか、昼寝はしないとか、風呂に入らないとか保湿もしないとか…今まで考えもしなかったことを言われて衝撃を受けました。
そうしているうちに私のジュクジュクの身体は渇いていきました。
さち皮膚科の待合室で待っている間にも服が浸出液でビチャビチャになっていたのがみるみる渇いていったのです。

そして、1ヵ月後阪南中央病院に入院しました。
佐藤健二先生は毎日状態を細かく診察してくださり気持ちも楽にしてくれる素晴らしい先生でした。
皮膚科の入院患者はじっとベッドに寝ていることはなく毎日運動をするために出かけています。
同じ入院仲間で毎日運動したりたまには遊びに出掛けたりして楽しい入院生活でした。
そして、みんな運動すればするほど肌が綺麗になっていることを実感していきました。
私の2ヵ月の入院生活は終わり帰ってからも運動はずっと続けています。

でも、夏になると悪化します。悪化に耐えられず豊富温泉にも行きました。
悪化の度に気持ちが凹みますが年々悪化の度合いや範囲が小さくなっていると感じるので前進していると思っています。
(続く)

30代女性主婦『踊り子』
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阪南中央病院佐藤先生からのメッセージ

2015-03-30 10:45:05 | 日記
ステロイド依存から離脱するために必要な事
・免疫抑制剤(タクロリムスなど)を使わない
・アトピー性皮膚炎をIgEアレルギー疾患とは考えない
・規則正しい生活をする
・1日の水分摂取量を制限する
・バランスのとれた食事をする
・運動をする
・シャワーや入浴を制限する
・かさぶたをはがしたり、浸出液を拭き取ったりしない
・良くなる(治る)と希望を持つ
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3月のサロンド・アト

2015-03-15 11:14:05 | 日記
かぐや姫です 広島に梅公園ができたと聞き行ってみました まだ少し早い感じでしたが、白・赤・ピンク・八重咲き・しだれなど様々な種類の梅を見ることができました 春ですね

3月のサロンド・アトのご報告です
参加者の皆さんからいただいたご質問をご紹介しますl

Q:急に脱ステをするのは子育てに支障が出るので、減ステ治療をしています。どのくらいの頻度で塗ると良い?
A:塗る頻度を前もって決めるよりも、毎日の皮膚の状態をみて判断するほうが良いのではないでしょうか。
  基本は、出来るだけ塗らない毎日を目標に。そして、塗る日はできるだけ続かないように。
  塗る日も、前回よりは塗る量や範囲を少なめにしてみるなどの意識をするだけでも違うと思います。

Q:落屑(らくせつ)がひどく、ころころが手放せません 家族も不快なのでは・・・
A:脱ステを始めると、初めは浸出液が出るジュクジュク期。ひりひりして突っ張る感じ・ひび割れたりする乾燥期。
  乾燥した肌がはがれ落ちる落屑期。と変化していきます。ころころが手放せないほど落説がひどいということは、
  皮膚の回復がラストスパートを始めている証拠です 落屑の大きさが、どんどん小さくなっていき、
  最後にはパウダー状になります。そしてなくなります。ですから、落屑の大きさを観察しながら、どんどん良く
  なっている~と喜びながら過ごしてみてください。

Q:運動をすると良いと言われますが、汗をかくことや日光に当たることで悪化するのではないかと心配。
A:まずは、体を動かすことから始めましょう。部屋の掃除をする、小まめに動く、歩くなどの汗をかかない程度に
  体を動かします。普段の生活をしている時よりも、体温が上がる(体が温かく感じる)時間を意識して作ることから
  始めましょう。そしてだんだん、通常の状態よりも心拍数が上がる強度の運動を取り入れていきます。
  1時間歩くよりも30分走るほうが効果的と言われます。走るといっても、苦しいペースで走る必要はなく、
  ずっと誰かとおしゃべりしながら走り続けられるくらいのペースで大丈夫。体力がついてきたら速度を上げる、または
  時間や距離を長くしていけば良いだけです。続けることが大切なので、続けられるペースを見つけて、まずは1日5分でも
  できることからはじめてみましょう。

Q:脱ステは10年前にしたのに、今でも季節ごとに悪化する。なぜ?
A:保湿依存の可能性があります。初めはしばらく乾燥がつらいかもしれませんが、保湿剤の使用を中止することを
  おすすめします。患者さんによっては、脱ステよりも脱保湿のほうが大変な方もおられるくらい保湿依存は影響大です。
  ぬるま湯洗顔・洗いだけにして必要以上に皮脂を落とさなければ、皮膚は乾燥しません 保湿もいらないです。

Q:汗をかくとかゆくなるので、どんな下着が良い?
A:素材を考えると、皮膚に優しい綿や絹がおすすめ。ただし、綿の場合、汗を吸収した後は乾燥するのに時間がかかり、
  湿った状態でいる時間が長くなる欠点があります。スポーツ用などの通気性が良いものもありますが、化繊のものが
  多く、摩擦でトラブルを引き起こしやすい欠点があります。やはり試してみるのが一番でしょうね。
  皮膚はできるだけ空気にあてる時間が長いほうが良いです。衣服やパジャマは皮膚に密着するタイプよりも風通しの
  良いものを選ぶようにしましょう。

  
Q:パーマをかけたいのですが・・・
A:脱ステ後の皮膚はとても敏感です。パーマ液はとても刺激が強いので、避けるのがベスト。一生使えないわけではないので、
  皮膚が回復するまでは我慢されるのをおすすめします。その間、食事に気をつける・生活リズムを確立する・運動をするなど
  で、強い皮膚を作る生活習慣を身につけて、パーマ液に耐えられる皮膚づくりをされてはいかがでしょうか。

Q:食事で気をつけることは?
A:1日3食決まった時間に食べる。たんぱく質を意識して摂る。しっかり噛んで食べる。感謝して楽しく食べる。
  和食中心の食事。

  
Q:紫外線対策は?
A:基本は直射日光に当たらない工夫をする。日傘をさし、つばの大きい帽子をかぶる。日陰を歩く。
  日焼け止めを塗る場合、クレンジングが不要なタイプを選ぶ。クレンジングを使うことで、トラブルの原因になりやすい。
  日焼け止めを薄めて手のひらに広げ、顔の表面にのせる感じで塗布する。違和感を感じたらすぐ洗い落とす。

季節の変わり目で天候の変化も激しい時期です。しっかり睡眠をとり、規則正しい生活リズムを守って元気に過ごしましょう
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低体温

2015-03-01 10:53:15 | 日記
かぐや姫です 今日から3月 公立高校の卒業式は、の旅立ちの日となりますね。

「37度」って、何の温度でしょう?

これは人間の正常な体温です。普通は37℃前後に保たれています。
が、現在は35~36℃の低体温の人が増えています。

昔から『冷えは万病のもと」と言われるように、ガンを初めとしてたくさんの病気を引き起こします。
頭痛・肩こり・腰痛・イライラ・不眠・ガン・便秘・自律神経失調症・アトピー性皮膚炎・アレルギー・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞など
下半身(子宮・卵巣・生殖器・膀胱)が冷えると、婦人病や更年期障害になり 当然 妊娠もしにくくなります。
また子宮や羊水が冷えると、低体温やアレルギー体質の子どもが生まれやすいと言われています。

「35~6度」の低体温を招く原因は?

☆乱れた食生活☆
●季節外れの野菜や果物の摂取
冬は、土の中に生える根菜類(大根や人参やごぼう等)が体を温めます。
葉物野菜なら、ネギや白菜が良い。
夏は、キュウリやトマトやトウモロコシなど体を冷やしてくれるもの

●冷たい物や甘い物の食べ過ぎ

●朝食抜きや過食

☆乱れた生活習慣☆
●ストレス

●運動不足

●冷暖房などで空気を加工している住環境  現代は冷暖房により室内の空気を加工して暮らしています。頭寒足熱に反することをしているので、一年中体が冷えっぱなしになります。それが冷え、つまり低体温になる原因です。

体温を上げるためには?

朝起きたら、カップ1杯の白湯を飲む
1日1回は、筋肉を動かす(ストレッチ、スクワット、腹筋、ストレッチなど簡単な運動で良い)
ウォーキング・散歩などの運動
お風呂に入る(湯船につかる)

これからしばらくは季節の移り変わりと共に、体も冬から春へと変化します。スムーズに変化するように、体温を上げる習慣をつくりましょう
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