カメブログ

聖蹟桜ヶ丘に住むおじさん(通称カメちゃん)のブログ

忘れないために

2006年07月01日 | 身辺雑記
このニュース、タイトルを見ただけで不覚にも涙が滲んできました。
コメントは不要でしょう。ウォーレン・バフェット氏がビル&メリンダ・ゲーツ財団に、370億ドル(約4兆2000億円)を寄付したニュースがありましたが、ずしんと心に残るのはこちらのほうです。

『加害の名大にも3千万円寄付
「医療過誤」元南山大生の両親

 名古屋大付属病院(名古屋市昭和区)で受けた手術後に医療過誤で倒れ、ことし3月に43歳で死去した稲垣克彦さんの父克巳さん(76)、母道子さん(73)=愛知県春日井市=が「医療の安全と質の向上のために役立ててほしい」と27日、同病院に3000万円を寄付した。

 病院は「稲垣克彦基金」と名付け、職員、学生らに対する医療安全のための教育、研修などに活用する。

 克彦さんは南山大4年生だった1983年夏、同病院で良性のリンパ管腫の手術を受けたが、手術後の管理が的確でなかったために、低酸素性脳障害により意識不明となった。言葉は話せず、手足が動かない状況に追い込まれながらも家族に支えられ、病院や自宅で22年間にわたる闘病生活を続けた。

 克巳さんらは91年1月、国を相手取って名古屋地裁に提訴。99年2月、全面勝訴の判決を勝ち取った。しかし、その後も病院側からは謝罪はなかった。

 2004年3月に克巳さんが、井口昭久院長あてに、どのような再発防止策をとったか、安全に関する話を教員や学生にしたい、と手紙を送ったところ、病院側が「謝罪の機会がほしい」と応じ、井口院長らが謝罪。同年9月、克巳さんが同病院で講演した。』(中日新聞 2006年6月)


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