カメブログ

聖蹟桜ヶ丘に住むおじさん(通称カメちゃん)のブログ

パルテノン多摩の年間赤字数十億円のナゾ

2005年01月21日 | 聖蹟のご近所
多摩ニュータウンの廃校利用問題(2005年1月16日放送TBS「噂の東京マガジン」より引用)
『廃校利用法を見直そうと、市は昨年12月にある計画を発表した。(略)ひいては土地の売却にいたるまでの計画だ。
市は「今のサークル活動は、老人福祉センターやコミュニティーセンターなど既存の有料施設に拠点を移して欲しい」と言っている。学校を管理する市は一校あたり約1000万円の年間維持費を払っているため、財政的にはかなりの重荷なのだ。
(略)
○これに対し市民は
☆地域に根付き、多くの住民が利用しているものを売却するのは納得できない。
☆運動場、体育館などでの利用実態を市は把握していない。同じような使い方は他の施設ではできない。
☆パルテノン多摩(駅前にある市の大型コミュニティー施設・年間数十億の赤字と言われている)などの大幅赤字案件の解決が先ではないかと、市の計画に憤慨している。(略)』

ちなみに同番組は
住民もフンガイ!鳥に襲われた街(2004年9月12日放送TBS「噂の東京マガジン」)
にて、昨年の聖蹟桜ヶ丘駅前のムクドリの糞による被害を伝えていました。


この記事を読んで思ったのは、まず多摩市の年間予算の規模ってどのくらい?でした。
調べてみると平成16年度一般予算は425億7,690万円でした。
パルテノン多摩関係の予算としては「総務費」の項目で
・文化振興財団(パルテノン多摩)運営経費 753百万円
・「パルテノン多摩」修繕計画による調光盤改修工事等 80百万円
の合計8億3千万円の予算が計上されています。(一般予算の1.95%)

詳細を知らずに記事にするのは不適切とは思いますが(費目を跨いでいる経費やここに表れていない市債があるかもしれません)、年間予算の2%近くをパルテノン多摩に掛けるのはもったいないのかなと思います。公園の管理費の予算額が568百万円ですから、それを遥かに上回る費用を一施設の維持に要しているように受け取れます。

パルテノン多摩を運営する財団法人多摩市文化振興財団の予算と決算は公開されていました。

この文化振興財団の予算を見て驚いたことがあります。事業収入は約8千8百万円しか計上されていません。
年間予算は9億1千万ですから、事業収入は年間予算のわずか約10%に過ぎません。

とはいえ、これが公共施設、文化事業なのでしょう。
私にはどこが無駄なのかを具体的に示すことはできません。
問題になるとしたらベンチマーキング(他の都市と比較)したときに、パルテノン多摩関連支出が突出していないかどうかです。
市議会の予算委員会で真剣に議論されているテーマと思いますが、事実を知ることがまず大切と思い調べた次第です。

結論:
多摩市はパルテノン多摩に補助金を含め平成16年に一般予算の約2%に相当する約8億3千万円の予算を計上している。
(年間数十億もの赤字ではなさそう)

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