カメブログ

聖蹟桜ヶ丘に住むおじさん(通称カメちゃん)のブログ

市原ぞうの国訪問記

2006年09月03日 | 身辺雑記
 毎年、墓参りのためにお盆に千葉県へ行っています。今年はそのついでに『市原ぞうの国』(リンク先は公式サイト)へ行きました。

 駐車場が結構埋まっているために正門ではなく奥の入り口から坂道を登って園内に入場したのですが、それが後の敗因になりました。というのは、園内を一回りしてみると思ったより小さいなという印象を持ったのです。それなりの入園料を支払い、かつ時間をかけて山奥へわざわざ来たのに相当ガッカリかなと。
 ところがこの動物園は大げさに言うと山の上と下に分かれていたのです。斜面を下ったところの平地にもっと大きな敷地が広がっていたのでした。それが分かるまでは連れのご一行さまの雰囲気には(言葉には出しませんが)暗雲が立ち込めていました。

 そしてこの動物園の最大の魅力は、園内で販売されている動物のエサにあります。値段は忘れましたが、この動物園に来たら絶対に動物のエサを買ってください。
 ぞう、キリン、リャマ、カンガルー、ラクダなどにエサを直接与えることができるのです。
 動物にエサを与え始めると、楽しさは従来の動物園の次元を遥かに超えたものになります。底抜けの笑顔が生まれるのです。
 想像してみてください。ラクダにべろりと手を舐められる恐怖と可笑しさ。特別な体験だと思います。

 参考リンク:坂本小百合園長, 勝浦ぞうの楽園, インタビュー2004年1月, インタビュー2005年6月

 そしてこの動物園には欠かせないエピソードがあります。映画『星になった少年』です。園内のつみきハウスには哲夢さんのメモリアルコーナーがあります。
 哲夢さんの調教を受けたランディもぞうさんショーにしっかり出演していて、別の意味でも感動させられます。
 映画自体は、脚本にふくらみが足りませんし、べたべたな展開、それに現実はもっと愛憎が入り組んでいるはずですが、なぜかこぼれる涙を止めることができない作品でした。劇中劇として武田哲矢氏が戦時中、上野動物園で毒入りリンゴを象に食べさせようとする撮影風景が演じられています。その象の調教を行ったのが哲夢さんだったと。調べてみるとその作品は小象物語ではないでしょうか。小象物語を覚えていらっしゃる方もいるでしょう。

 多摩から行こうとすると、多摩川の土手沿いの道を延々川崎まで行って、アクアラインを通って、とかなりの道のりですが、チャンスがあれば訪れて損はない施設と思います。
 ちなみにこの施設は私設動物園です。映画の物語同様、存在自体が奇蹟のようです。