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「つくる会」の教科書採択に反対する杉並・親の会

子どもたちを戦争に向かわせる「つくる会」教科書の採択撤回!使用を中止させよう!

「杉並区教育基本条例」の制定に反対する署名を提出

2009年05月13日 | 教育基本条例
 杉並区独自の「杉並区教育基本条例」を制定する動きに対して、杉並・親の会は、「つくる会」と同じ考え方を強制するものとして、制定反対の署名を呼びかけてきました。今年にはいって、杉並区教育委員会が、2月7日に「教育フォーラム」を行い、区民アンケートを行うなど制定に向けての動きを始めました。また、山田区長も今年度中の成立をと公言しています。今年の夏に予定されている中学校の教科書採択で、再度「つくる会」教科書を採択する動きと一体です。
 4月27日、この署名435筆を添えて、杉並区議会に「杉並区教育基本条例を制定しないことを求める」陳情を行いました。更に杉並区教育基本条例制定反対の声をあげて行きましょう。


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陳情要旨
2007年9月に提出された「杉並区教育基本条例等に関する提言」(以下「提言」)は、一見無害な美辞麗句の羅列ですが、ひとつの価値観を強要し、愛国心を煽り、戦争できる区民づくりとしての山田宏区長式の総動員計画です。この提言が条例化された場合、区行政が強制力をもって、あるいは自発的な善意を競争によって鼓舞するという形で、私たち区民の生活に拘束力を発揮することは間違いありません。0歳からお年寄りまで、全ての区民に対し、杉並区への帰属意識を高め、杉並区のためなら区長の言うまま自己犠牲の精神で全てを差し出し、逆らわない人になれと強要するものになるでしょう。杉並区では、子どもは「つくる会」教科書で、教員は師範館で、そして広く区民はこの条例で、自分では考えずにお上の言う事を鵜呑みにし、すすんで滅私奉公する区民となることが政策として目指されるのです。区長の理想とする「現代の国家総動員法」を全国に先駆けて杉並で条例化しようとしているのです。

<「条例」という名の区長独断の問題>
杉並区の条例では、「細則は別途区長が決定する」という文言が多用されますが、区民に知らせない、議会承認を経ない、区長の独断の余地が大いにある、という事です。条例そのものを審議しても、結果的には区長に白紙委任する状況になっています。条例違反は罰則や処分も考えられます。

<憲法・子どもの権利条約について、触れられない問題>
「提言」では、憲法・子どもの権利条約について、全く触れられていません。「提言」は事実誤認と独善に満ち、「教育勅語」への回帰と御手洗ビジョン(経団連)の融合を願望しており、「自分の気持ちよりお上の意思を大事にする人々、愚直で勤勉な代替可能な労働力の量産」が目標となります。即ち基本的人権、民主主義などを否定しているのです。

<家庭の事情を一切斟酌(しんしゃく)しないという問題>
「提言」は、年齢、健康、家族構成、就労状況、国籍などの家庭の事情を一切斟酌(しんしゃく)せず、何の財政的な補助もせずに一方的に「模範となるおとなになれ」と言います。予算措置による裏付けもなく、精神で克服しろというのは政策とは言えません。

<ボランティアや寄付を強要される問題>
杉並区は現に「子どもたちのため、地域の安全のため」などという名目で、区が本来責任を持って遂行すべき業務を民間に委託したり、ボランティアにやらせる一方で、区長のお気に入りの任意団体やNPO法人、営利企業には税金を垂れ流しています。私たちの税金は企業を太らせるためではなく、私たちの生活のために使われなければなりません。税金を払いながら、ボランティアや寄付を強要されるのは、税金の二重取りも同然であり、理不尽です。

<区民を評価するという問題>
評価とは、一元的な価値基準がなければ評価できません。また、評価が伴えば人々は無意識に競わされることになります。つまり、「提言」は「区民を拘束するものではない」としつつ、善意を競争するように仕組んでいきます。一元的価値の評価管理に抵抗する区民や、競争についていけない区民は非国民ならぬ「非区民」として排除されるでしょう。郷土愛という甘言は排外主義を煽る手段です。

<区長が決めた方法で杉並を愛さなければならないという問題>
「提言」では、杉並を愛することを求めています。評価が伴うのですから、どのように愛するか、区長が細則で決めることになります。私たち個人が「何を」「どのように」「愛するか否か」、自治体の長といえども、決定する権利はないはずです。「つくる会」教科書や師範館という装置を利用したあげく、「教育」の名のもとに条例まで制定して個人の内面を改造しようとすることは、断じて許せません。
「杉並区教育基本条例」が制定されることは絶対にあってはなりません。「杉並区教育基本条例」(案)を廃案とすること、併せて二度とこのような条例(案)が作成されることのないよう、陳情します。

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