庶民感覚

へそ曲がりの庶民が見た世相

経団連・自民党の懇談会

2007-02-15 17:25:31 | Weblog
夏の参議院選挙に向けて、経団連と自民党執行部の懇談会が行なわれた。丹羽総務会長から「大企業は収益をあげているが、一般庶民の感覚では実感できていない。景気回復が家計部門にも波及し実感できるようにしてほしい」青木参院会長は「7月には参院選がある。厳しい状況だ」また、中川政調会長は、ホワイトカラー・エグゼンプション(WE)の法案見送りと残業代割増に対しての方針を示したのこと・・・
これに対し、経団連・御手洗冨士夫会長は会見で「残業代割増だけの先行は人件費が膨らみ中小企業にとって大きな負担になる。慎重に検討してほしい」と要請したとのこと。
立派な人格者(?)の経団連・御手洗会長を批判するつもりはないが、発言の「残業代割増だけの先行は人件費が膨らみ・・・」とあるが、グローバル・スタンダードを標榜する経団連は諸外国の割増率を知らないのでしょうか?また、WEを先送りしたことに対して不満のようであるが、WE導入の目的は人件費削減だったのですか?多用な働き方に対応するためにWEを取り入れたいとの考え方ではなかったのですか?
また、「中小企業にとって大きな負担になる」との発言。そもそも中小企業が苦しいのは、人件費ではなく、御手洗会長のキヤノンをはじめ取引先大企業のコストダウンが厳しいからではないのですか?こんな発言を繰り返す御手洗会長は中小企業の「オヤジ」さんが聞いたら激怒しますよ!
中小企業のオヤジさんは「御手洗!あんたが一番悪い」と・・・
それにしても、自民党は庶民の事が心配で経団連に要請したのではなく、あくまで夏の参議院選挙だなんて悲しいネ!

思い出して!政治家の失言

2007-02-15 07:06:13 | Weblog
政治家の女性に対する失言を思いつく限り集めてみた。ただの失言(確信犯?)なら、小泉前総理の年金問題に関して「人生いろいろ、会社もいろいろ」「公約を守らないことはたいしたことではない」等々あるが・・・
政治家の女性と出産をめぐる主な失言として・・・
6年前に石原慎太郎東京都知事は「文明がもたらした最もあしき有害なものはババアなんだそうだ。女性が生殖機能を失っても生きてるってのは無駄で罪ですって」との発言。(表現をそのまま・・・)
4年前の森喜朗元総理は「子供を一人もつくらない女性が自由を謳歌し、楽しんで、年取って、税金で面倒をみなさいというのはおかしい」との発言。
そして、最近、話題の柳沢伯夫厚生労働大臣は「産む機械といっちゃなんだけど、装置の数が決ったとなると、あとは産む役目の人が一人頭で頑張ってもらうしかない」「若い人たちは、結婚したい、子供を2人以上持ちたいという極めて健全な状況にある」との発言。
よく読むと、柳沢厚生労働大臣発言以上に問題発言がある。
これらの方々は、いまでも「政治家」である。あらためて政治家の「質」の問題を我々は考える必要がある。

政府の少子化対策戦略

2007-02-15 05:24:00 | Weblog
政府の少子化対策戦略が面白い。本気で少子化対策に取り組む気持ちがないらしい。政府の「子どもと家族を応援する日本重点戦略検討会議」がスタートし、会議では「働き方の見直し」論議を柱に据え検討するという。
育児休業についても、取得率は女性72.3%に対し、男性はわずか0.50%と説明しているが、数字で見る限り、女性に問題がないが、男性に問題ありと間違った捉え方となってしまう。女性の72.3%とは数字のマジックである。働く女性の20%が妊娠を理由に退職しているのである。残った女性の80%のなかで72.3%の女性が育児休業を取得するのである。つまり、1000人の女性のうち、妊娠により200人が退職し、会社に残った800人のうち約580人が育児休業を取得したことになる。現実には、女性の育児休業は58%程度であることだ。ただし、この数字は正社員の女性の数字であり、派遣やパートの方を含めると育児休業の取得率はまだまだ低いのである。
また、政府の考え方では、長時間労働の抑制のため「残業代の割増率の引き上げとホワイトカラー・エグゼンプション(WE)」を取り入れるという政府・自民党は何が何でも経団連の方針に従ってWEを導入したいらしい、WEは長時間労働にはなっても労働時間抑制にはならない。また、残業代の割増率の現状と変わらないし、逆にサービス残業の増加の可能性が大きい・・・