瀬戸内の旅の2日間は一人で半日づつ、「堂々川砂留見学」「倉敷美観地区散策」「大原美術館鑑賞」「岡山後楽園散策」の4つの計画を立てました。今回は「倉敷美観地区」の散策記録です。ここを訪れるのは2回目ですが、前回はもう20年くらいも昔です…もう一度新たな気持ちでじっくり見たいと、ガイドさんをお願いしました。そしたら何と集合時間に私だけ…個人ガイドと相成りました!ガイドさんの丁寧な案内でじっくり倉敷を堪能できました。
まず訪れたのは美観地区のすぐ近くの老舗ホテル「倉敷国際ホテル」です。ここの見どころはロビーの壁一面の棟方志功の版画です!このホテルの壁に合わせて作られたそうで、迫力ある作品でした。案内がなければ泊まらない限り見ることがない作品かと、見られて嬉しかったです。
次の訪れたのはホテルの隣、大原美術館の「新渓園」です。ここは明治26年、倉敷紡績の初代社長大原孝四郎氏の別荘として建設されたもので、和風建築として高く評価されているそうです。開放されている大広間の縁側に座って庭を見ることができました。ちょうどモミジの紅葉が見事で素晴らしい眺めでした!
大原美術館の敷地内を散策…この美術館の建物の窓らしき部分はモルタルで塗り固められています!これは美術品が盗難にあった時に、窓は危険と塞いでしまったのだそうです。
工芸館の建物はもとは大原家の米蔵だったそうです。趣きのある建物です。
池にはこの美術館にある「モネの睡蓮」の絵繋がりで、フランスのモネの庭から株分けした睡蓮が植えられています。
川を挟んで向かい側から眺めた「大原美術館」…倉敷紡績などを手掛けた大原孫三郎氏が作った日本で第一号の私立美術館です。
ここの橋にはこんな彫り物が…そして向かい側には旧大原家住宅(重文で築200年以上経過)があります。
その向かいには大原家の旧別邸「有隣荘」があります。オレンジの壁や緑の瓦がきれいです。
この石垣と板塀はきっちり合わさるよう作られていて注目でした!
この地区にはレトロな町屋がたくさんあります。民芸品のお店や旅館、カフェとして使われています。
なまこ壁が美しい蔵もあちこちにあります。
倉敷の代表的な景観はこの川…川舟の行き交うのもいい眺めです。
そしてこの川は海と繋がっていて、船での輸送に重要な役割を果たしていたのです。ここで紡績が盛んになった理由にもなっています。倉紡の製品や原綿を積み降ろした場所の碑がありました。
その倉紡の工場は今は「アイビースクエア」となっています。そしてその前は代官所があったそうです。
代官所内濠遺構や井戸が残っています。
ここは工場があった場所…グレーの部分に機械が並んで置かれていたそうです。工場の暑さ対策で壁にアイビーを這わせたのが今に続いているとのことです。
ホテルのロビー…クリスマス仕様になっていました。
この入口と洋館は朝ドラ「マッサン」のロケに使われたそうです。
美観地区では電柱、電線はみな地下へ…すっきりした街並みになっています。
倉敷で一番古い大型町屋…築300年の重要文化財の「井上家住宅」は修理中でした。
こうした細い路地もあちこちにあって注目でした。
「旧倉敷銀行」の建物…レトロな素敵な建物は児島虎次郎の美術館として甦るようです。
たくさんの注目場所を解説付きで案内していただき、同年代の女性ゆえの生活情報もお聞きしたりで、とってもいい時間が過ごせました。ガイドさんに感謝の倉敷美観地区散策でした!