先日の本因坊戦七番勝負第一局、
検討に少しだけ参加させて頂きました。
一力棋聖に、まず聞かれたのは
「白のオサエ(332手目)で、下がっていたら・・・」
「その時は、AIは黒90%以上でした。」
と、返事をしたものの、気になったので、
あとで、考えてみた。
実戦の白1(332手目)では、黒2から4が上手く
黒8にまわり、黒半目勝ち。
(それでも、最後は半コウ勝負ですが・・・)
一力棋聖の後悔は、白1からヨセるのだったと。
白5が利けば、白7に回り白半目勝ち。
黒6で・・・
黒は、1と打つしかない。
白は2、4と準備して、白6とコウにしますが、
黒11にコウダテがある。
白14、16と大きな種石を取れますが・・・
黒1と隅が死ぬので黒勝ちです。
なので、小ヨセの時点では、黒半目勝ちは
動かないのですね・・・
状況を把握するまでに、30分以上かかりました。
本当に最初から最後まで難解で、素晴らしい名局でした。
明日は、第29期阿含・桐山杯全日本早碁オープン戦、最終予選
大表拓都三段との対局です。
少しでも良い碁が打てるように
頑張りたいと思います。